長引くだるさや疲労は病気のサイン!知っておきたい、倦怠感の原因と対処法

運動や仕事を長時間続けていると出てくる、だるさや倦怠感。あるいは、特に何もしていないのに、疲れやだるさを感じることがあるかもしれません。休むことで回復すれば問題ないのですが、休んでも疲れがとれない、倦怠感がいつまでも続くという場合には思わぬ病気が潜んでいることもあり、注意が必要です。健やかな心身を保つために、倦怠感が起こる原因について理解を深め、適切に対処していきましょう。

倦怠感やだるさを引き起こす、4つの原因

そもそも、倦怠感はどのようなときに生じるのでしょうか。倦怠感の原因は人によって異なりますが、主なものを4つご紹介しましょう。

1. 肉体疲労

休めない日々が続いたり寝不足が続いたりすると身体に疲れがたまり、だるさや倦怠感が生じます。

スポーツをしたあとにも疲労感やだるさを覚えることはありますが、スッキリした気持ちになる人が多いものです。ところが、仕事や家事など、自分の意思に反して休めない場合の肉体疲労には精神疲労が重なるため、スッキリするどころか不快感が伴います。いずれも、十分な休息をとることでほとんどが回復します。

2. 精神疲労

仕事や家庭環境、友人関係などが原因でストレスがかかり、倦怠感やだるさが現れることがあります。長引くと心の病気につながることもあるので、注意しなければなりません。原因となる環境を変えることはなかなか難しいものですが、ストレスをためない対策をなるべく早い段階で取り入れる必要があるでしょう。

3. 栄養不足

身体に必要な栄養が不足することで、倦怠感やだるさを感じることがあります。特に、エネルギー源となる炭水化物のほか、その代謝を助けるビタミンB群が不足すると倦怠感につながるケースが多いようです。疲れやだるさに負けない心身を上手に保つには、炭水化物やビタミンB群のほか、ビタミンCの摂取も心がけたいところ。

また、鉄分不足が貧血を招いて倦怠感につながることも。このほか、肉体疲労や精神疲労が重なり、食欲不振から栄養不足を招くことも考えられるでしょう。

4. 病気の症状

倦怠感のなかには、病気の症状として現れるものもあります。最近忙しかったからと症状を軽くみているうちに、病気が進行してしまう可能性も十分に考えられます。そうならないためには、だるさや倦怠感を伴う病気について理解を深めておくことが大切です。

だるさや倦怠感を伴う病気とは?

160726_2.jpg倦怠感といっても程度はさまざまで、ちょっとだるいなと感じるものもあればかなりつらいものもあります。病気が原因である場合は、倦怠感以外の症状をチェックする必要もあるでしょう。よくみられるのは、以下のような病気です。

・風邪、インフルエンザ

一般的に多いのが、風邪やインフルエンザによるもの。身体のなかに入ってきたウイルスを攻撃しようと、身体を守る力(免疫機能)が活発になり、発熱や倦怠感、だるさが引き起こされます。そのほか、鼻水や頭痛、咳などの症状を伴うことも。個人差はありますが、通常は1週間くらいでおさまります。

・急性肝炎

風邪と間違われやすいのが、急性肝炎の初期症状。ひどい倦怠感が突然生じて、頭痛や発熱、腹痛や吐き気などの症状も現れます。こうした症状がおさまる頃に黄疸(おうだん)が出はじめ、皮膚や白目が黄色くなります。重症化を防ぐために、早い段階で病院を受診しましょう。

・慢性疲労症候群

身体を動かすのも難しく、日常生活に支障が出るほど重い倦怠感や疲労感が半年以上続く病気です。微熱やのどの痛み、頭痛、筋肉痛、思考力の低下など、倦怠感以外にもさまざまな症状に悩まされます。慢性疲労という言葉から、少し重い疲労が続くだけと思われがちですが、休息をとるだけではなかなか治らず、病院での治療が必要です。

・貧血

女性に多いのが、貧血による倦怠感です。貧血のなかでも特に多くみられる「鉄欠乏性貧血」では体内の鉄分が不足して身体が酸欠状態になり、だるさや倦怠感が生じます。

・更年期障害

更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間のことを指します。40歳を過ぎる頃から、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が急激に減少する影響を受けて、倦怠感やだるさのほか、やる気の低下、ほてり、イライラなど、心身にさまざまな症状が現れます。

・心の病気

心の病気としてよく知られるうつ病には、抑うつ気分や無力感といった精神的な症状だけでなく、全身の倦怠感や疲労感もみられます。身体に出る症状としては、夜中に何度も目が覚めたり、寝つきが悪かったりといった睡眠障害のほか、吐き気や便秘を伴うことも。

うつ病だけでなく、統合失調症や適応障害、不安障害でも倦怠感は生じることがあります。

・睡眠時無呼吸症候群

肥満男性に多いイメージの病気ですが、痩せ型や小顔の女性にもみられます。睡眠中に何度も呼吸が止まったり止まりかけたりする病気で、昼間の眠気やだるさにつながります。

肥満男性に多いイメージの病気ですが、痩せ型や小顔の女性にもみられます。睡眠中に何度も呼吸が止まったり止まりかけたりする病気で、昼間の眠気やだるさにつながります。

・甲状腺機能低下症

女性に多くみられる病気です。全身の代謝に関わる甲状腺ホルモンの分泌が低下して、倦怠感や疲労感、眠気、体重増加、便秘、むくみなど、さまざまな症状が現れます。

症状が人によって異なるうえ、病気の進み方がゆっくりしたペースなので見過ごされることも少なくありません。甲状腺機能低下症になると体温を調節する機能が低下するため、暑くても汗をかかなくなります。特に、40代以降の女性がかかりやすい病気です。

・子宮内膜増殖症

子宮内膜増殖症とは、その名の通り子宮内膜が増殖して厚くなり、さまざまな症状が生じる病気です。がん化して子宮体がんへと進行する可能性もあります。よくみられる症状としては、倦怠感や不正出血、月経異常のほか、出血量が増えて動悸や貧血を起こすことも。倦怠感に不正出血を伴う場合は早めに病院を受診しましょう。

子宮内膜増殖症とは、その名の通り子宮内膜が増殖して厚くなり、さまざまな症状が生じる病気です。がん化して子宮体がんへと進行する可能性もあります。よくみられる症状としては、倦怠感や不正出血、月経異常のほか、出血量が増えて動悸や貧血を起こすことも。倦怠感に不正出血を伴う場合は早めに病院を受診しましょう。

また、病気ではありませんが、女性の場合、妊娠の初期症状でだるさや倦怠感が出ることも考えられます。

倦怠感やだるさにどう対処すればいい?

倦怠感やだるさが現れたら、まずは十分な休息をとることが大切です。具体的な対処法について、以下に詳しくご紹介しましょう。

1.質のよい睡眠

疲れは、身体が休息を求めているサインです。最も簡単な方法は、質のよい睡眠を十分にとること。長い時間横になっていたとしても、睡眠の質が悪ければきちんと休息したとはいえません。質のよい睡眠を確保するために、以下の習慣を取り入れてみましょう。

・夕食は就寝の3時間前までに済ませる。

・ぬるめのお風呂にゆっくりつかる。

・就寝前はテレビやスマートフォン、明るすぎる照明など強い光を避ける。

・目覚めたら朝日を浴びて、夜の自然な眠気につなげる。

3.栄養バランスのよい食事

なにより、健康な心身は日々の食事によって育まれます。白米のような主食に含まれる炭水化物は大切なエネルギー源。そして、炭水化物を代謝するには、肉や魚、野菜などに含まれるビタミンB群の摂取が欠かせません。また、ビタミンCも疲労感やだるさ対策におすすめの栄養素です。

忙しいからと食事をおろそかにすると、ますますだるさが長引くことも。1日3食を基本に、バランスのよい食事を心がけましょう。

4.サプリメントや市販薬の活用

まずは、睡眠や運動、食事といった生活習慣の見直しが基本。そのうえで、サプリメントや市販薬を活用して、必要な栄養を補うのもよい方法です。医薬品であれば、より効果的に働きかけることができるでしょう。

疲労からくる倦怠感に役立つ成分としては、クエン酸やビタミンC、ビタミンE、アミノ酸などいろいろありますが、なかでもアミノ酸の一種である「L-システイン」は、疲労感だけでなく肌のシミやそばかすにも働きかけてくれるので、美容も気になる女性におすすめです。

5.病院の受診

倦怠感以外の症状を伴い、以上の対策を取り入れても長引く場合は、なんらかの病気にかかっている可能性が考えられます。気になる場合は、早めに病院を受診しましょう。

倦怠感につながるNG習慣をチェック!

160726_3.jpg倦怠感や疲労感がたまりにくい、健康な身体づくりを日頃から心がけることも大切です。以下のようなNG習慣はないか、日常生活を振り返ってみましょう。

NG!「休みの日は遅くまで寝ている」

生活のリズムの乱れは心身に負担をかけるため、疲労感や倦怠感につながります。また、遅くまで寝ていると睡眠疲労の原因となり、かえって疲れやだるさを招くことも。生活のリズムが乱れることで、食事のタイミングを逃してしまうことも考えられます。休日であるかどうかに関係なく、早寝早起きを心がけましょう。

NG!「忙しいときは朝ごはんを食べない」

忙しいからと朝ごはんを食べないでいると、日中の集中力が低下するだけでなく、体温が上がらなかったり、疲労感につながったりします。朝ごはんを抜くと、便秘になりやすいのも気になるところ。余裕がないという人は、少し早めに起きる習慣をつけて、しっかりと朝ごはんを食べるようにしましょう。

NG!「断るのが苦手で、つい無理をしてしまう」

ストレスも倦怠感を招く原因のひとつ。頼まれると断れなくて、無理して引き受けてしまうという人は、知らないうちに心身に負担をかけている可能性があります。無理をしないということも、疲労感や倦怠感対策の大切なポイント。ときには、上手に断ることも必要です。

NG!「外出が面倒で、普段から運動不足ぎみ」

年齢を重ねれば重ねるほど、身体を動かすのがますます面倒になってくるもの。だからこそ、意識して適度な運動を習慣づけることが大切です。運動をしてこなかった人ほど、急に思い立ってハードなメニューに挑戦しがち。無理をせず、気持ちよく続けられる運動法を選びましょう。

倦怠感の予防は、日々の健康な身体づくりから

倦怠感やだるさに負けないためには、日頃から健康な身体づくりを意識することが大切です。心身に疲労感や倦怠感があると、顔に疲れが出てしまい、周囲にマイナスの印象を与えかねません。自分に合った対策を取り入れて、イキイキと輝く毎日を過ごしましょう。

参考:

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