最近話題のグルテンフリーダイエット。小麦に含まれるグルテンを避けることで、ダイエットにつながるとしてチャレンジする人も多いようです。グルテンフリーがどのような影響をもたらすのかをきちんと理解しながら、無理なく実践できる方法をご紹介します。
グルテンフリーは、もとはグルテンに対するアレルギーがある人のための食事療法のひとつでしたが、海外のセレブが取り入れたり、プロテニスプレイヤーによる実践書が出されたりしたことから、日本でも注目されるようになりました。
まだ、日本ではあまりなじみがありませんが、グルテンに反応して不調を起こす「セリアック病」の患者数の増加が欧米では社会問題になっています。このため、グルテンを含む食材に表示義務を課す国も多く、グルテンフリーのメニューを取り入れるレストランも増えています。
そうしたなかで、グルテンフリーという考え方が徐々に一般的になり、病気と診断されていない人でも気軽にグルテンフリー食を試せるようになりました。実際に、アレルギーをもたない人が取り入れた結果、体調や肌質がよくなったという報告が相次ぎ、健康志向の人々を中心にグルテンフリーの考え方はますます広まっています。
グルテンを抜くことがなぜダイエットにつながるのでしょうか?
グルテンは、特に小麦に多いタンパク質で大麦やライ麦にも含まれます。つまり、パンやうどん、クッキーにもグルテンは入っているのですが、こうした小麦の加工品は糖質も多く含んでいます。糖質はエネルギー源として使われますが、余れば脂肪となるため太りやすい食材の代表例。グルテンを含む食材を減らすことで自然と糖質摂取量も減り、ダイエットにつながるというわけです。
また、パンやうどんのような粉食は柔らかいので噛む回数が減って早食いになりやすく、お米のような粒食と比べてドカ食いしがちなのも気になるところ。グルテンには中毒性があるともいわれているため、グルテンを減らすことは食事のコントロールにもつながると考えられます。
グルテンフリーを実践するうえで、意外と難しいのが食材選びです。ダイエットは、いかに無理なく継続できるかが大切なポイント。まずは、ふだんの食生活を見直して、どんな食材にグルテンが含まれるのかを確認してみましょう。
グルテンを含む食材をすべて排除するのはかなり大変ですし、ストイックに選べばストレスになりかねません。できる範囲でのグルテンフリーを考えてみましょう。
例えば、毎朝パン食の人はお米に変えてみる、ラーメンではなく十割そばにするといったことでもOK。揚げ物は、米粉や片栗粉を使って調理するのがおすすめです。
外食でのグルテンフリーが難しいなら、家で食べるときにできるだけ意識するのもよいでしょう。糖質は調味料にも含まれていることがあるので、下記の記事もぜひチェックしてみてくださいね。
健康美を維持してダイエットするためには、バランスのとれた食事が基本となります。グルテンフリーにこだわりすぎて、栄養不足になるのはおすすめできません。グルテンフリーという視点を上手に取り入れつつ、栄養が偏ることのないよう十分に注意してダイエットを成功させたいですね。