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医師が教える正しい毛穴ケア!黒ずみ・開き・たるみの原因から徹底解説

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ふと鏡を見るとポツポツした毛穴が目に止まる…そんな経験はありませんか?

一度気になり始めると、いろんな手を尽くして毛穴をきれいにしたいと思ってしまいますよね。しかし、毛穴のケアは一筋縄ではいかないことが多いのです。

今回の記事では、形成外科医・美容皮膚科医である佐官俊一先生にさまざまな毛穴悩みの原因と正しい毛穴ケア方法を解説いただきました。

この記事でわかること

多くの人が悩まされている「毛穴」
なぜ毛穴の悩みが起こってしまうのか?
医師が教える正しい毛穴ケア方法とは

毛穴ケアはうまくデイリーケアアイテムを活用して

「毛穴の悩みを持つ患者様はたくさんいらっしゃいますが、患者様が思われている以上にハードルが高く、肌の「大敵」であることが多いんです。」と佐官先生は教えてくれました。

シミ取りなどの治療だと目に見えて改善するのがわかりますが、毛穴の悩みはクリニックでの治療を受けても変化を感じにくく、また治療期間もかかるため治療費用も高額になりがち。そのため、うまくデイリーケアアイテムを使用しながら、日々メンテナンスを行なっていくことをおすすめします。

そもそも毛穴の悩みはなぜ起こるの?

では、わたしたちを悩ませる毛穴の問題はなぜ引き起こされるのでしょうか。

毛穴は本来あっても目立たないもの

「毛穴の悩みは性別や年齢関係なく、どんな方でも起こるものなんです。」と佐官先生はおっしゃいます。

そもそも毛穴は0.1から0.2mm2(平方ミリメートル)以下の大きさで、本来はあっても目立たないもの。
しかし、さまざまな原因で毛穴が開き、0.3mm2(平方ミリメートル)以上の大きさになると目立ってしまうようになります。

原因①:皮脂の過剰分泌


毛穴には皮脂腺と呼ばれる器官があり、そこから皮脂を分泌して皮膚をコーティングし守ってくれる働きがあります。

しかし、この皮脂の分泌が過剰になると、古い角質や汚れと合わさって塊(=角栓)となり毛穴を塞いでしまうのです。とくに小鼻がポツポツして見えたり、ザラザラした感触がある場合は角栓が毛穴を塞いでしまっている状態だと言えます。

詳しい解説

特にホルモンバランスの乱れや、急激な血糖値上昇によるIGF-1(インシュリン様成長因子-1)の増加が原因で皮脂分泌が過剰に。ホルモンバランスを調整するのはなかなかむずかしいですが、食事を工夫するのもひとつの方法です。急激な血糖上昇を抑えること、いわゆる高GI値(高炭水化物食)を避けることで毛穴が目立ちにくなったという研究報告があります。

また化粧品に注目すると、最近はナイアシンアミドという成分が皮脂抑制効果があるということで注目をされています。

原因②:毛穴周辺のコラーゲン弾性線維不足


年齢を重ねると、毛穴周辺のハリ感を保つコラーゲンやエラスチンという弾性線維が少なくなってしまいます。弾性線維が多くハリのあるお肌では、毛穴も引き締まった構造を保てますが、線維が少なくなってくると、本来の毛穴の構造を保てず開いてきます。

本来は筒状の形をした毛穴が漏斗状の形に変化するようなイメージです。

詳しい解説

コラーゲンやエラスチンなどの弾性線維の減少を防ぐためには、まずは紫外線対策が大切。

紫外線を浴びると、シミの原因となることはよく知られていますが、肌のハリを保つ弾性線維も減少してしまいます。そして、結果として毛穴の開きにもつながるのです。毛穴治療とは一見関係がなさそうですが、日焼け止めは欠かさず使用しましょう。

詳しい解説

また、日焼けをしてしまっても手遅れということはありません。少なくなったコラーゲンを回復してくれる成分であるレチノイドを日々のお手入れで使用するのもよいでしょう。レチノイドはビタミンAの一種なのですが、さまざまなエイジングケア効果が科学的にも認められていて、美容医療業界でも注目の成分です。

市販の化粧品にもレチノールとして含有されているものがあるので、毛穴対策としてチャレンジするのもひとつの方法です。

原因③:たるみによる毛穴の広がり


先ほど、ご説明したコラーゲン線維の不足にも似ていますが、年齢を重ねると肌のハリ感の減少だけでなく、全体的な皮膚のたるみが現れます。

すると、皮膚のたるみによって毛穴が引き延ばされ、毛穴が目立つように。たるみ毛穴の場合は、毛穴の形が楕円形や涙型になっているのが特徴的です。

詳しい解説

たるみ毛穴の人も紫外線対策はマスト。あわせてしっかりと保湿をして、不足している水分や油分をしっかり補ってあげることが大切です。

ただ、セルフケアも大切なのですが、意外と間違ったことを行なっている方もいます。

詳しい解説

わたしたちの顔面の皮膚は骨から靭帯でつながっています。医学的には、顔面各所にあるこの靭帯が緩むことで顔がたるんでくると言われています。

たるみを挙げたいと気持ちもわかるのですが、たるみを持ち上げるマッサージを行いすぎると、この靭帯が引き延ばされ、次のたるみの原因となることも。

美容皮膚科などのクリニックには、たるみを改善する熱医療機器が複数ありますので、治療としてたるみ改善を行なっている方もいらっしゃいます。

原因④:顔のうぶ毛による毛穴の目立ち


ほかにも、毛穴が目立つ原因として考えられるのは「顔のうぶ毛」。

毛がしっかりと分かるからこそ、脇脱毛やVIO脱毛はチャレンジしている方も多いと思いますが、盲点なのが顔の脱毛。目立たないから大丈夫と思っていても、よくみると細い毛が生えていることがあります。

詳しい解説

毛は細くて見えなくても、毛穴が開いて目立つ要因になってしまいます。

これは男性にも言えることで、ヒゲ脱毛を終了し、毛穴が目立ちにくくなったと言われる方もいらっしゃいます。

原因⑤:毛穴に見えるニキビ痕の可能性


最後に、実は毛穴のように見えるニキビ痕という場合も考えられます。

昔ニキビが出来やすかった人やニキビ痕が出来てしまった人は、一度医療機関で相談してみてもよいでしょう。

詳しい解説
ニキビ痕の場合は、スキンケアで改善することはむずかしく、皮膚科での専門的な治療が必要になります。

医師が教える正しい毛穴ケアとは?

では、毎日のスキンケアではどのように毛穴をお手入れすればよいのでしょうか。

皮脂過剰の場合、食事だけで改善する場合も

毛穴ケアというと外からのスキンケアを頑張る人も多いですが、実は食事の内容を見直すだけでも改善する場合が多くあります。

詳しい解説
例えば、ランチにパンやおにぎりだけなどの糖分だけでなく、「タンパク質が豊富なサラダチキンとパン」「具材の入った味噌汁とおにぎり」といった幅広く偏りのない栄養摂取も毛穴対策のひとつと言えるでしょう。

過剰な洗顔、押し出しはNG

毛穴に角栓が溜まっていると、押し出したりクレンジングや洗顔で無理やり除去しようとする人もいますが、このようなケア方法は絶対にNGです。

押し出すことで皮膚が炎症を起こし、肌が厚くなり、メラニンが増え、シミや色素沈着の原因となってしまいます。

過剰な拭き取りクレンジングもできれば避けて

皮膚への摩擦が起きやすい拭き取りクレンジングも、毛穴のケアをするならできれば控えてほしいアイテムのひとつです。

押し出しと同じように、皮膚へ物理的な刺激を日常的に与えていると、部分的に皮膚が厚くなったり、角質がたまったりして、より毛穴が目立ってしまう原因にもつながります。

詳しい解説
拭き取りが絶対にダメということではなく、お化粧や日焼け止めをしっかりと使用した日に限定して拭き取りを実施するなどで、過剰になるのを避けるなどの工夫もあります。毎日の拭き取りは、美容皮膚科医としてはあまりおすすめできません。

日焼け対策と保湿をしっかりと行なって

毛穴をお手入れするなら、まずは紫外線ケアと保湿を入念に行うことが大切です。

とくに紫外線は肌のたるみを引き起こすだけでなく、皮脂の過剰分泌、シミやしわの原因にもなります。そのため、短時間の外出や家にいる間も窓際などで作業する場合には日焼け止めを忘れないようにしましょう。

角栓や汚れが溜まっている場合ピーリングを取り入れてもOK

毛穴に角栓や汚れが溜まっていて化粧水が浸透しづらい場合には、正しい方法でピーリングを取り入れてもよいでしょう。
ご自宅では、AHA(アルファヒドロキシ酸と呼ばれるフルーツ由来の酸)などの石鹸や化粧水を使用するのも◎。ピーリング成分は余分な角栓・角質を溶かしてくれる作用があります。

詳しい解説

ただし、過剰なピーリングはお肌にダメージを与えてしまいます。また、お肌の強さは個人差があります。まずは、週に1回くらいからはじめてみて、徐々に週に2-3回と増やしてみるといいでしょう。

セルフケアがむずかしいと感じる場合は医療機関やサロンなどでピーリングをしてもらうのもひとつの手です。

スキンケアのほかにも毎日の入浴も大切

毎日お風呂はシャワーだけで済ませてしまう、という人も多いですが、毛穴ケアのためにはしっかりお風呂に浸かることも大切です。

お風呂に浸かることで毛穴も開きやすくなり、汚れや角質を落としやすくなるだけでなく、血行が良くなるため肌の代謝アップが期待できます。お肌が健やかに保った状態になると、基礎化粧品の有効成分もしっかり浸透することが期待できるでしょう。

加齢によるたるみが原因の場合、医療機関での治療も視野に

毛穴から分泌される皮脂は、年齢とともに徐々に分泌量がおだやかになり、毛穴の詰まりは改善していく一方で、肌の弾性(ハリ)を保つ線維は加齢によりどんどん減少していきます。年齢とともに毛穴が目立つ原因も変わっていくのです。

たるみが原因の毛穴の場合、毎日のお手入れなどでは限界があるため、医療機関での治療も視野に入れてみるのもよいでしょう。

たるみ毛穴悩みの人の医療機関の選び方のコツ

どの医療機関に相談すればいいの?と悩む人も多いと思いますが、まずは皮膚科や形成外科、美容皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。

自費診療(美容を含む)の施術を行なっていない皮膚科もありますので、あらかじめホームページなどで調べてみるとよいと思います。
美容の施術も多岐に渡りますので、特にたるみの治療を行なっているというのを確認できるとより安心かもしれません。(「HIFU」や「RF」などのキーワードで調べてみるのもよいでしょう。)

毛穴悩みの原因を知って、正しいケアを取り入れましょう

毛穴の悩みはただ汚れや角栓を取り除けば解決するような簡単なものではありません。

そのため、まずは自分の毛穴がどんな状態なのか、どんなスキンケアや食事をしているのか総合的に観察し、継続的にお手入れしていくことが大切です。

ぜひ今回解説した内容を参考に、自分の毛穴悩みに適したケア方法を取り入れてみてくださいね。

この記事でわかったこと

毛穴の悩みはとくに多いが、簡単には改善しない。デイリーケアをうまく活用するのが◎
毛穴悩みの原因は、皮脂過剰、コラーゲン弾性線維の減少、たるみ、うぶ毛が関係していることが多い
過剰な洗顔、押し出し、摩擦はNG。まずは日焼け対策と保湿をしっかり行いましょう

参考文献
1. Sang Ju Lee, et al., 2016 “Facial Pores:Definition, Causes, and Treatment Options.”
2. H.J.Jung, et al, 2018 “Analysis of the number of enlarged pores according to site, age, and sex.”
3. Hyuck.H.K, et al., 2017 “Clinical and Histological Evaluations of Enlarged Facial Skin Pores After Low Energy Level Treatments With Fractional Carbon Dioxide Laser in Korean Patients.”
4. Sugiyama.N, et al.,2010“Serum levels of IGF-1 are related to human skin characteristics including the conspicuousness of facial pores.”
5. Abdul Hmeed, et al.,2018 “Skin sebum and skin elasty: Major influencing factors for facial pores.”

最終更新日:2021.08.21

この記事の監修者

佐官 俊一先生

・渋谷スクランブル皮膚科 美容医療担当医師
・公衆衛生学修士

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