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次世代の年齢指標「エピジェネティッ ククロック」とは?

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年齢とともに感じる肌の不調
2024年から始める
本格的なエイジングケア(※1)

昔はそこまで気にならなかった、くすみ(※2)、ハリ不足など、年齢とともに肌の不調を感じていませんか?

みずみずしく弾力のある肌状態は20歳前後から24歳頃にピークを迎え、それ以降は降下していく一方。
エイジングケア(※1)を取り入れることにより肌トラブルを防ぐことにもつながります。

遅すぎることはありません。ぜひ一度ご自身のエイジングケアを見直してみませんか?

※1 年齢に応じたお手入れ ※2 感想等による肌印象のこと

「なんだか最近、疲れる、顔も老けたかな?」と、鏡を見ながら老化が気になっている方も多いのではないでしょうか?

今まで年齢といえば、生まれてから今までの年数を示す「暦年齢」だけが指標でした。しかし近年の研究では、老化の進行状態から「生物学的年齢」をさまざまな方法で計測する「エイジングクロック」が研究され、最近はその中でも「エピジェネティッククロック」というものに注目が集まっています。

そこで今回は、日本抗加齢医学会の理事長を務める山田秀和先生に「エピジェネティッククロック」と「老化コントロールの方法」について教えていただきました。

この記事でわかること

エピジェネティッククロックという「生物学的年齢計測」とは?
エピジェネティッククロックってどうやって計測するの?
エピジェネティッククロックの老化ステージを進行させない方法とは?

「エイジングクロック」の考え方

「生物学的年齢」を計測する指標として、エイジングクロックという考え方があります。

エイジングクロックはAI学習を駆使し、画像や生体データから「老化ステージ」を導き出す時計です。「老化ステージ」とは、その人の老化がどれくらい進行しているのかの指標です。

▼老化ステージの分析方法

  • 顔の画像
  • 動作が分かる画像
  • 既往歴
  • ライフスタイル
  • 運動習慣
  • 食事バランス
  • 腸内環境
  • 睡眠の状態
  • 住環境
  • その他

これらの様々なデータを複合的に分析していくと、その人の老化ステージを判定できるようになります。

エピジェネティッククロックとは

エイジングクロックの中でも、最有力の時計がエピジェネティッククロックです。

エピジェネティッククロックとは、さらに細分化された計測項目の1つである「DNAメチル化」に伴う「生物学的年齢」を導き出すために研究されています。

そもそもDNAとは、4種類の塩基配列「A(アデニン)」「T(チミン)」「C(シトシン)」「G(グアニン)」を基本としています。その中の「C(シトシン)」にメチル基(-CH3)が付加され、5メチルシトシンになるのが「DNAのメチル化」です。

近年、さまざまな研究から「DNAのメチル化」と「生物学的年齢」は相関していることが明らかになってきました。「DNAのメチル化」のレベルによって予測される年齢を「エピジェネティクス的年齢」といいます。

エピジェネティッククロックは現在も研究が進められており、世界的に標準化されつつある次世代の時計です。臨床の現場でも使われており、今後の医学やアンチエイジング領域の発展が期待できます。

エピジェネティッククロックで計測できる「エピジェネティクス的年齢」は、従来のエイジングクロックで計測できる「生物学的年齢」よりも正確な年齢を推定できる次世代の年齢指標ではないか?と期待されており、エピジェネティッククロックは世界的に標準化されはじめ、臨床でも使われるようになりました。

エピジェネティッククロックで計測可能な広義・狭義の環境因子の定義

エピジェネティッククロックは、広義・狭義の環境因子について計測可能と思われています。

▼広義の環境因子

  • 運動
  • 栄養
  • 精神(ストレスなども)

広義の環境因子とは、つまりライフスタイルそのものです。広義の環境因子に対し、狭義の環境因子とは以下のようなものを指します。

▼狭義の環境因子

  • 空気
  • 化学物質
  • 腸内細菌
  • 建築
  • 教育
  • 経済など

暦年齢と見た目の年齢は異なる

同窓会などで同じ年齢の人が集まったとき、同じ年齢なのに「若々しい人」「老けている人」がいると感じたことはありませんか?

アンチエイジングの領域の研究によると、同じ遺伝子情報を持つ「一卵性双生児」でも異なる環境で生活すると、老化の進み方が異なって見えるということが分かっています。紫外線の浴び方や喫煙の有無など、さまざまなライフスタイルの違いによって見た目年齢や血液年齢、肺年齢が変わってくるそうです。

つまり、たとえ同い年や双子だったとしても「暦年齢」と「生物学的年齢」「エピジェネティクス的年齢」は同じではないと考えられるでしょう。

老化はコントロールできるのか?その方法について

老化のメカニズムで最も新しいのは、「老化の情報理論」という考え方です。

老化は「経時的な転写ネットワークとエピジェネティック情報の損失による」と仮定されています。また 寿命のところは、DNA プログラムによるものと考えられているようです。

関連記事への誘導追加
老化ってどういうこと?どうすればアンチエイジングできる?

カロリー制限によるオートファジーの活性化

若々しさをキープするために欠かせないのが、カロリー制限です。

カロリー制限をすると、ヒトの身体では「オートファジー」という働きが活性化します。「オートファジー」とは古くなった細胞を回収・分解し、新しい細胞にリサイクルするシステムです。

「オートファジー」が活発に働いていれば、私たちは常に新しい細胞を作り出して若々しい状態を保てるのです。その結果、老化の進行を妨げたり、加齢性の病気の発症リスクを低下させることが分かっています。

「オートファジー」の働きは加齢によって低下しますが、カロリー制限によって活性化を促すことが可能です。日頃から「腹7〜8分目を意識する」「脂っこいものを食べすぎない」など、無理のない範囲で食生活を見直してみてください。

老化や病気を防ぐ?!細胞の重要な仕組み「オートファジー」について解説

腸内環境を整える食生活

腸内環境と「脳」「皮膚」は、相関していることが研究で明らかにされています。

腸内環境が良好になると、脳がすっきりして、肌の状態まで若々しくなっていくのです。特に肌は、腸内環境からの影響を大きく受けています。

腸に老廃物が溜まっていると、食べ物やサプリメントから良い成分を摂っても十分に栄養を吸収できません。血行も悪くなっていくので、肌のくすみやカサつき、ゴワつきなどが起こりやすくなります。

▼腸内環境を整える方法

  • 食物繊維を摂る
  • オリゴ糖を摂る
  • 発酵食品を食べる
  • 糖質を摂りすぎない
  • 脂っこいものを摂りすぎない
  • 規則正しい生活をする
  • ストレスケアをする

腸内環境はタンパク質や脂質が中心の食事、不規則な生活やストレスなどの影響で悪化していきます。毎日の生活習慣や食事内容を見直し、腸内環境を整えるように心がけて、若々しい肌を保ちましょう。

紫外線ケアの徹底で外的老化を防ぐ

一卵性双生児の研究では、紫外線が当たる環境で生活した人は、紫外線ケアを行った双子の姉妹に比べて外的老化が進んでいました。

紫外線ダメージは、さまざまな肌トラブルを引き起こすことが分かっています。日焼けやシミだけでなく、しわやたるみ、ターンオーバーの乱れなどにもつながるのです。

紫外線ケアというと「夏だけは日焼け止めを塗ってる」という方が多いのではないでしょうか?しかし実際には春・秋・冬も紫外線が降り注いでいるので、一年中紫外線ケアを続けていくことがとても大切です。

紫外線についての詳しい情報は、こちらの記事も合わせてご参照ください!

紫外線は肌トラブルのもと!美肌に効果的な紫外線対策のやり方とは?

睡眠の質を上げる

「脳」は睡眠と直結し、「脳」と「皮膚」は相関しています。

つまり睡眠の質が悪いと脳に影響し、皮膚の状態が悪くなってしまうのです。キメの乱れが起こりやすくなったり、炎症が起こりやすくなったり、肌トラブルから老化につながります。

若々しい状態を保つためには、睡眠の質を上げることも大切です。睡眠リズムを整える、寝室環境を見直すなど、基本的なところから睡眠の質を改善してみてください。

目覚めが悪いと感じたら—まずは睡眠の質を上げる方法を試してみよう

適度な運動習慣を取り入れる

老化ステージの進行を止めるためには、適度な運動を習慣的に行うことも大切です。

軽い運動は、細胞の新陳代謝に関わる「オートファジー」の活性化につながります。

また、筋肉で作られる「マイオネクチン」という物質はメラニンの生成を抑える働きがあり、シミやしわをできにくくする効果も期待できるのです。つまり「筋肉量の差」が、老化する人と若さを保つ人の分かれ道になるともいえます。

運動といっても、無理をしてキツい筋トレやジョギングをする必要はありません。「散歩する」「階段を使う」など、日常の中で簡単にできることからコツコツと続けていきましょう。

【本当?】筋肉をつけるとシワ・シミが気にならなくなる!?美肌と筋肉量の意外な関係とは

エピジェネティッククロックは次世代の年齢指標!

エピジェネティッククロックの開発が進めば、医療やアンチエイジング研究のさらなる進展が見込めます。

私たちが健康で若々しい身体を保つために、とても重要な役割を担うものになりそうです。今後のエピジェネティッククロックの研究・開発に期待したいですね。

また、現段階でも「老化はコントロールできる」ということが医学的に明らかになっています。基本的な食事や生活習慣を見直して、老化に抗う身体づくりに取り組んでみてください。

フラコラでは「生命科学」を通じて、エピジェネティッククロックを視野に入れた取り組みを行っています。先端研究を取り入れた研究・開発は、美容業界として大きな進歩につながっていくでしょう。

この記事でわかったこと

エピジェネティッククロックはより正確な「エピジェネティクス的年齢」が分かる次世代の年齢指標
エピジェネティッククロックはDNAメチル化のレベルから測定する
老化ステージを止めるためにはカロリー制限や生活習慣の見直しを行うことが大切

最終更新日:2023.05.23

年齢とともに感じる肌の不調
2024年から始める
本格的なエイジングケア(※1)

昔はそこまで気にならなかった、くすみ(※2)、ハリ不足など、年齢とともに肌の不調を感じていませんか?

みずみずしく弾力のある肌状態は20歳前後から24歳頃にピークを迎え、それ以降は降下していく一方。
エイジングケア(※1)を取り入れることにより肌トラブルを防ぐことにもつながります。

遅すぎることはありません。ぜひ一度ご自身のエイジングケアを見直してみませんか?

※1 年齢に応じたお手入れ ※2 感想等による肌印象のこと

この記事の監修者

山田 秀和

・近畿大学 客員教授
・日本抗加齢医学会 理事長
・日本皮膚科学会 専門医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本東洋医学会 専門医・指導医
・日本化粧医療学会 理事長

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