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老化ってどういうこと?どうすればアンチエイジングできる?

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昔はそこまで気にならなかった、くすみ(※2)、ハリ不足など、年齢とともに肌の不調を感じていませんか?

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エイジングケア(※1)を取り入れることにより肌トラブルを防ぐことにもつながります。

遅すぎることはありません。ぜひ一度ご自身のエイジングケアを見直してみませんか?

※1 年齢に応じたお手入れ ※2 感想等による肌印象のこと

「どうして老化するんだろう?」「アンチエイジングって聞くけど、わたしも若返りはできるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

先端のアンチエイジング研究では「老化」に関する新しい考え方が提唱されています。

今回の記事では、日本抗加齢医学会の理事長として活躍されている山田秀和先生に「老化とは」というテーマでお話を伺いました。これからの時代は「老化」をどのように考えられているのでしょうか。

この記事でわかること

老化ってどういうこと?
どうして老化するの?
抗老化(アンチエイジング)するにはどうすればよい?

最新の研究分野では「老化」って、どういうこと?

加齢によるシミやしわ、代謝の低下や体型の変化、体の不調など……さまざまな老化を「仕方ないもの」と諦めている方も多いかもしれません。

しかし現代は医学的な研究が進み、「老化」は自然現象ではないことが明らかになりつつあるのです。

「老化は病気」が新しい考え方

先端の医学では「老化は病気」と考えられ、研究が進んでいます。

今までは加齢すると、それなりに老化して若返らないというのが一般的な考え方でした。しかし現在は「老化=炎症が進んで起こる症状、病気」であり、治療できるものだと認識されて研究が進んでいるのです。

「老化」の原因や改善方法、若返りの方法は医学的な立証が進んでいます。今後も研究が進んでいけば、健康長寿社会の実現がより現実的なものになるかもしれません。

「老化」はコントロールできる!?

今、注目されているのは「老化はコントロールできる」という新しい考え方です。

生活習慣や食生活の改善など、さまざまな方法で回復力を高めて老化のスピードをコントロールできます。さらにサプリメントや施術、治療を行えば「若返り」が期待できます。

つまり「老化コントロール+若返り治療」の2本立てでアンチエイジングを進めていけば、人間の寿命は120〜125歳まで伸びていく可能性があります。しかも、そのような「120歳以上でも元気」が期待できる研究が様々に続いているのです。

アンチエイジング医学は「真の若返り」をめざしている

「老化速度を遅くして、健康寿命の延伸をしましょう」というのが、現時点での目標です。現時点での若返りの定義として、生物学的年齢が戻れば「とりあえずはOK」と考えられています。

ただしアンチエイジング医学では、さらにその先にある「真の若返り」を目指しています。「真の若返り」は、現時点では「エピジェネティッククロック」の改善が目標です。

2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授らの研究グループが世界に先駆けて樹立した「山中4因子」のうち、3因子を使ってリホログラミングをすると、真の若返りを達成できることがすでに明らかになっています。

病因論:「老化」はどうして起こるの?

「老化は病気」だとすれば、その病気は何が原因で起こるのでしょうか?

少し難しい内容になりますが、アンチエイジング領域の研究者たちが提唱している「病因論」について簡単に解説していきます。

ダメージの原因

1. ゲノム不安定性 DNA修復機能の異常により、ゲノム(遺伝子全体)の不安定化が生じること
2. テロメア短縮 テロメア(染色体末端の尻尾のようなもの)が短くなっていくこと
3. エピジェネティックな変化 DNAのメチル化:遺伝子が働き始める過程で起こり、遺伝子発現の活性が抑制されること
4. タンパク質恒常性の喪失 ヒトの身体を構成するタンパク質が分解され、同じ状態に保てなくなること

生物の遺伝情報をもつゲノムは、さまざまな要因によってダメージを受けます。本来なら「DNA修復反応」によって修復されるのですが、DNA修復機能の異常が起こるとゲノムの不安定化が生じてしまうのです。

さらに染色体の末端にあるテロメアは、加齢によって短縮されます。テロメアが限界まで短縮されると、染色体が不安定化してヒトは寿命を迎えるというものです。

エピジェネティックな変化は、老化の最も大きな要因ではないかと言われています。運動や栄養、心や環境などが影響してDNAメチル化に影響し、エピジェネティックな変化によって老化につながると考えられるからです。

タンパク質の恒常性喪失とは、タンパク質が同じ状態が保てなくなること。ヒトの身体はタンパク質が構成されているので、タンパク質が劣化することで老化が加速します。

ダメージへの反応

5. 栄養感知の制御不全 栄養を吸収する力が失われる
6. ミトコンドリアの機能不全 ミトコンドリアの機能不全、再生不全、老廃物(活性酸素等)の蓄積
7. 細胞老化 細胞自体が損傷されて老化する

ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーを作るとても大切な働きをします。

加齢によってミトコンドリアは衰えますが、オートファジーやサーチュイン遺伝子の働きによって再生されます。しかし栄養の吸収不全や不規則な生活などの要因が重なると、ミトコンドリアが再生されなくなってしまうのです。

古くなったミトコンドリアは活性酸素など有毒な老廃物を産生し、細胞の損傷に繋がります。すると細胞自体が衰え、身体が老化していくという流れが「ダメージへの反応」です。

表現型の原因

8. 幹細胞の枯渇 細胞を増殖/分化させる幹細胞自体が枯渇し、細胞が生み出されなくなる
9. 細胞間コミュニケーションの変化 細胞間の情報伝達が行われなくなる

私たちの身体は幹細胞が細胞を増殖/分化させることで、損傷した組織を回復させています。しかし加齢によって、幹細胞自体が枯渇することで自己再生能力が失われてしまうのです。

また、私たちの細胞は約60兆個ほどあるといわれており、細胞同士は情報伝達する仕組みがあります。細胞間の情報伝達が行われなくなると、細胞が健やかな状態を保てなくなって老化が加速すると考えられるでしょう。

新しい老化の特徴

10. 侵害されたオートファジー オートファジーが不活性化することで老化が進む
11. スプライシングの調節不全 RNAプロセシングにおける変化
12. マイクロバイオームの乱れ 加齢伴う腸内細菌の変化や多様性の喪失、構造的完全性の喪失による炎症
13. 機械的特性の変化(DNAを保護する核膜であるラミナ) 細胞および細胞外環境のさまざまな老化
14. 炎症 加齢に伴う慢性炎症

2022年3月、デンマークのコペンハーゲンで「老化の新しい特徴」という研究シンポジウムが開催されました。

これまで分かっていた9つの病因論に加えて、新たに5つの老化の特徴が発表されたのです。老化のメカニズムが解明されることで、加齢によるさまざまな疾患の根本原因を治療するために役立つでしょう。

抗老化(アンチエイジング)を実現する方法

日常生活における工夫をコツコツと積み重ねていくことで、私たちは抗老化(アンチエイジング)を実現できます。今まで「老化は仕方ない……」と諦めていた方も、ぜひ今から紹介する5つの方法を実践してみてください!

カロリー制限によるオートファジー活性化

「オートファジー」とは古くなった細胞を回収して分解し、新しい細胞へのリサイクルを促す働きです。

「オートファジー」の働きが衰えることでDNAの状態が悪くなったり、ミトコンドリアの機能不全が起こるようになります。逆に「オートファジー」が活性化していれば、常に新しい細胞を生み出してくれるので若々しさを保てるということです。

「オートファジー」を活性化するためには、カロリー制限が効果的といわれています。無理な食事制限をする必要はないので、まずは毎日の食生活で「腹7〜8分目」「糖質や脂質を食べすぎない」ということを意識してみてください。

適度な運動による「オートファジー」活性化

「オートファジー」の働きは、適度な運動で活性化されることも分かっています。

運動不足の方は、軽い運動習慣を取り入れてみてください。通勤途中の駅で階段を使ったり、車を使わず歩いて買い物に行ったり……ちょっとした活動量のアップだけでも、続けることで効果が期待できるでしょう。

また「オートファジー」の活性化には、骨格筋の増加が関係するといわれています。効率よく筋肉をつけるなら「スクワット」「つま先立ち」などを行って、下半身の筋肉を強化するのがおすすめです。

ストレスケアで脳と心を健全に保つ

ストレスは活性酸素の産生を促し、細胞を損傷することで老化につながります。

日頃からストレスケアを行い、できるだけ心穏やかに過ごせるように工夫してみてください。睡眠の質を上げたり、自律神経を整えたり……心や脳をしっかりと休ませることを意識してみるとよいですね。

脳神経の老化が進行すると、加齢性の「アルツハイマー」「パーキンソン病」など脳神経の病気が起こりやすくなります。将来のためにも心を生き生きと保ち、脳もすっきりとして快適に過ごせる毎日を目指しましょう。

住環境を整える

抗老化を目指すなら、普段過ごしている環境を整えることも大切です。

老化の進行には、地域格差があることも分かっています。紫外線の影響や大気汚染など……環境が老化に影響することもあるのです。

日当たりがよく部屋の中でも紫外線が気になる場合はカーテンを上手に使ったり、屋内でも日焼け止めを塗ったり、紫外線対策を行いましょう。大気汚染が気になる地域にお住まいの方は、空気清浄機を使うことも検討してみてください。

また、寝室を整えることで睡眠の質が高まります。寝室で気になる音や光を上手に遮断したり、快適な寝具を揃えたりすることで、睡眠の質向上によるアンチエイジング効果が期待できるでしょう。

日本の場合は、寒いところでの生活が高血圧に関連しており、気温18度以上を保つと血圧に差が出ることが分かっています。

2022年末に行われた国際高血圧学会では、高血圧に関して「生活環境病」という概念が提示されました。国土交通省では「高気密度ハウス」「CO2削減」など、SDGsを絡めた健康への取り組みが進められています。

治療による回復

近年では、治療を施すことで健康長寿が維持されることも分かってきています。

より本格的に抗老化に取り組みたい方は、専門の医療機関に相談してみるとよいでしょう。抗老化(アンチエイジング)の治療に積極的な医療機関なら、さまざまな治療法を提案してくれるはずです。

自然現象として老化を諦めない。オートファジーに注目!

アンチエイジング領域の医学的な研究が進む中で、今まで自然現象だとされてきた老化は「病気」という認識が定着しつつあります。

今後さらに研究が進んでいけば、抗老化(アンチエイジング)の治療や若返りによる健康寿命の延伸が期待できるでしょう。

もっと身近なところで考えると、いつまでも若々しい見た目と元気な身体が保てるようになるのです。現段階でも生活習慣の改善やストレスケア、治療などさまざまな方法で抗老化できることが分かっています。

ご自身のQOLを上げて人生の喜びにつながるよう、これからは日常生活に抗老化ケアを少しずつ取り入れてみてください。

この記事でわかったこと

老化は炎症が進んで引き起こされる病気で、これからは老化コントロールができる
老化は遺伝子や細胞の不全が複雑に絡み合って起こるもの
抗老化(アンチエイジング)にはオートファジーの活性化が効果的

最終更新日:2023.05.24

年齢とともに感じる肌の不調
2024年から始める
本格的なエイジングケア(※1)

昔はそこまで気にならなかった、くすみ(※2)、ハリ不足など、年齢とともに肌の不調を感じていませんか?

みずみずしく弾力のある肌状態は20歳前後から24歳頃にピークを迎え、それ以降は降下していく一方。
エイジングケア(※1)を取り入れることにより肌トラブルを防ぐことにもつながります。

遅すぎることはありません。ぜひ一度ご自身のエイジングケアを見直してみませんか?

※1 年齢に応じたお手入れ ※2 感想等による肌印象のこと

この記事の監修者

山田 秀和

・近畿大学 客員教授
・日本抗加齢医学会 理事長
・日本皮膚科学会 専門医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本東洋医学会 専門医・指導医
・日本化粧医療学会 理事長

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