美容や健康に効果絶大のプラセンタとは?

朝日を浴びている女性

近年、美容や健康面で注目されているのが「プラセンタ」です。
プラセンタは美肌効果や血行促進効果があるとされ、ネットや女性誌などで話題になっています。 ケア方法やお手入れのバリエーションも多く、外からだけでなく、中からのケアも色々なタイプがあり様々です。 しかし、実際のところ「プラセンタって何からできているの ?」と感じる方も多いのではないでしょうか。また安全性も気になるところですよね。 今回はプラセンタの原材料や種類、プラセンタの注意点や使用方法などに触れながらプラセンタを紹介していきます。

プラセンタとは「胎盤」のこと

プラセンタは動物の胎盤から出来ている健康美容成分です。 出産時に胎盤ができるのは哺乳類だけなので、プラセンタとして使用されるのは哺乳類の胎盤になります。しかし、胎盤をプラセンタとしてそのまま使用することはできません。そのため、様々な工程 を経て、胎盤からプラセンタエキスを抽出し、ヘルスケアや美容ケアに活用しています。プラセンタの中にも種類がいくつかありますが、一番ポピュラーなのは、馬や豚、羊などの胎盤を使用した「動物性プラセンタ」です。その他にも「海洋性プラセンタ」や「植物性プラセンタ」などがあります。

動物は胎盤を食べる

なぜ、動物の胎盤から出来ているプラセンタが健康や美容に効果があるとされているのでしょうか。 人間以外の哺乳類には、出産後に自分の胎盤を食べるという習性があります。
実は、胎盤にはアミノ酸をはじめ、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。 動物たちは胎盤を食べることで、栄養素を多く取り入れ、自然治癒力や体力を回復させています。この習性から、胎盤が持つ回復力や効能、豊富な栄養素に着目して始まったのがプラセンタ美容健康法です。

プラセンタの種類とその違い

考えている女性

プラセンタとして一般的に使われているのは主に「動物性プラセンタ」「海洋性プラセンタ」「植物性プラセンタ」の 3 つです。それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

動物性プラセンタ

豚由来プラセンタ

豚由来のプラセンタはプラセンタの中でも一番使われている種類になります。豚は1回の出産で、10匹前後の子を産みます。また出産周期は半年に1回、つまり年2回出産が行われます。そのため他の動物よりも多くプラセンタを採取することが可能です。 豚由来のプラセンタは市場に多く出回っています。その中でも良いものを見分けるポイントは、「SPF豚」と「JHFA マーク」の 2つです。
「SPF豚」とは、豚の品質や安全性が高い養豚農家の認定を行っている日本 SPF豚協会という組織が認定した、安全性の高い豚であることを示す基準です。
一方、「JHFA マーク」というのは、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が認定しているマークです。 この 2 つを基準にしてプラセンタを選ぶと良いでしょう。

馬由来プラセンタ

馬由来のプラセンタも、豚由来のプラセンタの次にポピュラーなプラセンタです。馬由来のプラセンタの特徴は、アミノ酸が多く含まれていることです。さらに、プラセンタとして使用される馬はほとんどが、サラブレッドなので、品質・栄養管理が徹底して行われています。そのため、馬由来のプラセンタは非常に高価な物となっています。そのため効果を期待するには「成分量」が鍵となるので、成分表示などに注意してお選びください。

羊由来プラセンタ

羊由来のプラセンタは北米やヨーロッパで人気のあるプラセンタです。
羊は病気にかかりにくいことからプラセンタ自体の安全性も安定しています。そのため、数々の著名人が通っていた高級クリニックで行われていた治療に羊の胎盤の点滴が使われていました。羊由来のプラセンタは外国ではポピュラーな種類ですが、日本の場合では流通数が少ないので継続利用は難しいでしょう。

ヒト由来プラセンタ

人由来のプラセンタの場合は、他のプラセンタと違って医薬品として扱われます。そのため、医師から処方してもらう必要があるので、毎日継続利用するのは難しいです。 しかし逆に言えば、医薬品として認定されているものなので、感染症へのチェックや血液検査がきちんとしているのが特徴です。またヒト由来の胎盤なので、体にも馴染みやすいというメリットもあります。

海洋性プラセンタ

胎盤は哺乳類にしかありません。そのため産卵という習性を持っている魚類のプラセンタは動物性プラセンタとは少し違います。 海洋性プラセンタの場合、産卵期に卵を包んでいる卵巣膜をプラセンタと呼びます。この卵巣膜には 卵を育ていくためのアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸が含まれている特徴があります。

植物性プラセンタ

植物性プラセンタも海洋性プラセンタと同じように胎盤由来のものではありません。植物性プラセンタの場合は、植物のめしべの一部である「胎座」を使用したものになります。植物性プラセンタには、 アミノ酸やビタミン、ミネラルが含まれているので美容効果が期待できるプラセンタです。

プラセンタの効果

喜んでいる女性

プラセンタはメリットや効果も様々なので、注意して使う必要があります。 ここではプラセンタがもたらす効果や副作用について紹介していきます。

プラセンタにはどんな効果・作用があるのか ?

プラセンタには美容面と健康面の両方の効果があります。 特に注目されているのが美容面での効果です。 プラセンタには、多くのアミノ酸が含まれます。アミノ酸は肌の新陳代謝をアップさせるため、プラセンタを摂取することで肌のターンオーバーが促進され、綺麗な肌が生成されるという効果が得られます。また、プラセンタによって、シミの原因であるメラニン細胞の活性化が抑制されるので、シミができにくい肌になるという効果もあります。
さらに、プラセンタに含まれるペプチド、核酸といった物質は、肌のハリに大切なコラーゲンの生成を促すので、美肌になるという効果もあります。 健康面での効果では、ホルモンバランスを調節する効果や免疫力の向上、体の組織の修復作用などが挙げられます。また医薬品として、肝硬変・更年期障害・肩こり・関節痛などの治療にも使われています。

プラセンタの副作用やリスクはあるのか ?

プラセンタを始めようと思った時に、やっぱり気になるのがリスクや副作用ですよね。 一番多い副作用はアレルギー反応です。プラセンタは食品と同じようにアミノ酸やタンパク質が多く含まれているため、アレルギーを持っている人はアレルギー反応が出てしまいます。 また、喘息やアトピー性皮膚炎の既往歴があると、より悪化した症状が出てしまうこともあるので、既往歴や心当たりがある方は、医師の診察を受けてから摂取するようにしましょう。 またプラセンタの成分が過剰に反応することで吐き気やむくみ、下痢、そして稀に男性機能の低下などが起こることもあるので注意しましょう。

プラセンタの取り方

スキンケアをする女性

インナーケア

プラセンタを摂取する方法の1つに「経口摂取」という方法があります。
プラセンタを体に直接取り込むという方法です。また医薬品として処方されたプラセンタ錠剤を飲む場合は、説明書や処方箋などよく読んで、使用するようにしましょう。

外側からのケア

次に外側からのケアとして、プラセンタを肌に塗って使うという方法があります。毎日の肌のスキンケアにプラセンタを取り入れることで、より一層肌への効果が期待できます。ただし、肌が弱い人やアレルギーを持っている場合は、医師に相談してから使用するようにしてください。

プラセンタの注射を打つ

最後に紹介するのは注射でプラセンタを摂取する方法です。
注射での摂取には、「皮下注射」と「筋肉注射」の 2 種類があります。
皮下注射は予防接種と同じで、皮膚の皮下組織に注射します。傷みが少なく、費用も安いというメリットがあります。しかし摂取するプラセンタ量が少なく、吸収速度もゆっくりなので、プラセンタの効果が欲しい部分に打つのが良いでしょう。 筋肉注射の場合は、プラセンタの吸収力が早いので、一度に大量のプラセンタを摂取することができますが、注射時に傷みが伴うというデメリットがあります。 自分の体にあった方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

サプリメント

プラセンタは美容面でも健康面でも注目されています。また種類も豊富で、安全性が高い物もたくさんあるので、美容や健康に悩んでいる人にオススメの成分です。 ただし、高い効果を得られる反面、体質によってはアレルギー反応や副作用が出てしまう場合もある ので、服用する際は医師に相談するようにしましょう。