時間栄養学として考える腸活とは?腸内環境を整える朝食やヨーグルトの食べ方

目次1 時間栄養学で考える「腸活」1.1 腸内細菌の種類は時間帯によって変わる1.2 朝食には「水溶性食物繊維」を摂るのがおすすめ1.2.1 「水溶性食物繊維」は朝の排泄をサポート1.2.2 「短鎖脂肪酸」が体内時計を調整する1.3 日本人の朝食は和食がおすすめ1.4 ストレスと高脂肪食は避ける2 朝食を食べることで肥満を予防しやすくなる3 時間栄養学で考える「ヨーグルト」を食べるタイミング3.1 筋肉を維持したい方は朝がおすすめ3.2 骨を強くしたい方は夜がおすすめ3.3 筋肉と骨を強くしたい方は朝晩2回4 時間栄養学で考える「腸内環境」は朝の和食が効果的! 「お腹の調子がよくない」「お腹がすっきりしない」など、腸内環境の不調を感じてはいませんか?または「昔は悩んだことはなかったのに、歳を重ねたら便秘気味になった」なんてケースも実はよくあることです。 そこで腸活をしようと思ったとき、多くの方は最初に「ヨーグルトを食べる」「乳酸菌飲料を飲む」などの方法を思いつくのではないでしょうか? しかし現在とても注目されている「時間栄養学」の視点から考えると、もっとベースの食事を変えていくほうが腸内環境によいことが分かっています! そこで今回は、早稲田大学の柴田重信教授に「時間栄養学として考える腸活」というテーマでお話を伺いました。美容やメンタルヘルスにも重要な腸活についてチェックしてみましょう。 この記事でわかること 発見!時間栄養学として考える腸活のやり方とは よい朝食を食べると肥満が防げる 時間栄養学として考えるヨーグルトを食べるタイミング 時間栄養学で考える「腸活」 更年期や自律神経の乱れが重なると、なんだかお腹の調子まで悪くなってきますよね。オトナ女子のみなさまは、健康や美容のために「腸活」に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか? ここでは「時間栄養学」の視点から見た腸内環境の整え方について、柴田教授に詳しく教えていただきました。 腸内細菌の種類は時間帯によって変わる 柴田教授の研究チームは、ネズミの便を朝・昼・晩に採取して腸内細菌を調べました。 すると、時間帯によって働く腸内細菌の種類が違ったそうです。朝に働きやすい菌、夜に働きやすい菌など、1日の中で菌叢の移り変わりがあることを発見しました。 ヒトの場合もネズミの腸内細菌と同じように、時間帯によって腸内細菌の種類が変わると考えられます。そのため、腸内細菌の変化に合わせながら食事を摂るのがよいといえるでしょう。 朝食には「水溶性食物繊維」を摂るのがおすすめ 朝食には、腸内細菌のエサになる「プレバイオティクス」を摂るのがおすすめです。 活動期の最初に「プレバイオティクス」、とくに食物繊維を摂るとよいでしょう。食物繊維には「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」の2種類があり、朝食には「水溶性食物繊維」がより効果的だと考えられます。 水溶性食物繊維が多い食材 不溶性食物繊維が多い食材 ・ごぼう ・さつまいも ・イヌリン ・海藻類 ・果物 ・その他 ・こんにゃく ・根菜類 ・きのこ類 ・豆類 ・繊維のかたい野菜 ・その他 「水溶性食物繊維」は朝の排泄をサポート 朝食に「水溶性食物繊維」を摂ると、便秘解消につながります。 便秘薬は寝る前に飲むものが多いので、研究当初は「夜に食物繊維を摂る方がよいのではないか」と考えていたそうです。しかし研究を進めていくと、「朝に水溶性食物繊維を食べるのが排泄によい」ということが分かってきました。 「短鎖脂肪酸」が体内時計を調整する 朝食に「水溶性食物繊維」を摂ると、腸内で「短鎖脂肪酸」が作られます。 ▼短鎖脂肪酸の種類 乳酸 プロピオン酸 酪酸 … Continue reading 時間栄養学として考える腸活とは?腸内環境を整える朝食やヨーグルトの食べ方