• ほぼすべての細胞に存在

    元気なミトコンドリア

    ミトちゃん

    細胞内でエネルギーを産出する細胞 小器官。1個の細胞内に平均300~400 個存在する。人間が身体を動かせるのは、ミトコンドリアが生み出すエネル ギー、ATP(アデノシン三リン酸)のおかげ。正常なミトコンドリアを有することが健康な細胞の絶対条件。

  • 活性酸素を増加させる

    劣化したミトコンドリア

    ミトばぁ

    ミトコンドリアの機能が低下するとエ ネルギー(ATP)がうまくつくれなくなり、活性酸素が増加。老廃物や有害物質がたまることで、慢性炎症も起こり、老化や疲労感など、さまざまな不調の原因に。劣化したミトコンドリアはオートファジーにより回収、分解される。

  • 細胞の掃除

    オートファジー

    オーさん

    自食作用とも呼ばれ、細胞内の組織を回収して分解し、リサイクルする働きのこと。損傷したミトコンドリアも回収され、新たな部品に置き換えられる。キレイな家(元気な細胞)を維持するために欠かせない存在。「新陳代謝」「有害物除去」「 栄養源確保」が主な役割。

  • 細胞の修理

    サーチュイン遺伝子

    サーさん

    細胞が機能低下する大きな要因であるDNAの傷を修復する。長寿遺伝子とも呼ばれ、活性化することで気力が高まり、肌を健康に保ち、老化を抑制する。サーチュイン遺伝子が活性化するとオートファジーも活性化することがわかっています。

  • 細胞

    家

    すべての生物の基本的な構成要素。DNAを格納した核、エネルギーを産出するミトコンドリアなどの細胞内小器官を含む。

  • 細胞の核

    シャンデリア

    すべての細胞に存在する遺伝情報であるDNAを含む細胞小器官。

  • 有害な環境要因

    酸化・糖化・慢性炎症・腸内環境

    鬼

    細胞にダメージを与える要因。

  • 酸化(活性酸素)

    ネズミン

    体内の酸素が活性化したもの。細菌やウイルスを撃退する一方、増えすぎると細胞にダメージを与える。

  • 慢性炎症

    槍

    体内の余分な糖がたんぱく質と結びつき、老化の原因となるAGE(終末糖化産物)をつくること。

  • 糖化

    炎

    老化した細胞が増えると慢性炎症が起こり、DNAの損傷をもたらす。

  • 老廃物・有害物質

    ゴミ

    細胞の新陳代謝により産出される不必要なもの。ダメージを受けた細胞では蓄積しやすい。

いつまでも若々しく健康で、
美しくあるために生命科学の視点から
細胞について学びましょう。

ある日フラ子さんが…

いつものように鏡を見ると、そこには見知らぬ女性の顔が映っていました。ハリのない、くすんだ肌。ひどく疲れた表情。でも、よくよく見ると見覚えが…
「これはもしかして、私なの!?」

POINT 01

不調の原因は
細胞のダメージにありました

「こんなに老けて見えていたとは…」フラ子さんがショックを受けていると突然、女の子が現れました。

「私はあなたの細胞中で暮らしているミトコンドリアのミトちゃんよ。
今、細胞に大変なことが起きているの。早く一緒に来てちょうだい!」

その瞬間、フラ子さんの身体は小さくなりミトちゃんと二人、あっという間に身体の中へ…

老けて見える原因は…? 続きを読む 閉じる

老けて見える原因は細胞の老化!

人間の細胞は約37兆個もあるといわれ、その一つひとつに遺伝情報やエネルギーを生み出すミトコンドリアが存在しています。一部の神経細胞や心筋細胞を除き、細胞は新陳代謝を繰り返して健康な状態を保っていますが、生活習慣や環境要因などの影響で機能しなくなると、細胞老化が起こります。このことが、見た目の老化、疲労感などの原因に。老化は細胞からケアすることが大事なのです。

POINT 02

37兆個の細胞はつねに
さまざまな外敵から攻撃を
受けています

私たちの身体の中にある細胞イメージ。
集落のように並んでいます。

「大変! 家が燃えているわ!これはいったい何が起きているの!?」

フラ子さんが目にしたのは、鬼が大暴れしてキレイな家を壊している様子でした。

家を守っているけれど、負けそう!」と、ミトちゃん。

「どうしたらみんなを助けられるの!?」

老化や疲労した体内では…? 続きを読む 閉じる

老化や疲労した体内で起きていること

細胞の中には、莫大なエネルギーを生み出す「ミトコンドリア」と遺伝情報を持つ「核」が存在します。これらがダメージを受けると、老化や病気につながります。その主な原因とされるのが、細胞を「糖化」し劣化させる「AGE(終末糖化産物)」と、細胞を「酸化」し傷つける「活性酸素」。体内で慢性炎症を起こし、細胞へのダメージを蓄積させます。それに対抗するのが、細胞修復を促す「サーチュイン遺伝子」と、細胞再生を促す「オートファジー」。これらを活性化させることがとても大事になります。

POINT 03

細胞を傷つけていたのは、
生活習慣の乱れでした

「フラ子さんの生活習慣が、あの鬼を呼んだのよ!」

プンプン怒るミトちゃん。泣き出すミトちゃんもいます。

「今からでも生活を見直して! 私たちを助けて!」

細胞を傷つける原因とは…? 続きを読む 閉じる

細胞を傷つけるメカニズムとは

細胞を傷つける要因には、紫外線、食生活の乱れ、運動・睡眠不足、ストレスなどがあります。これらが細胞を酸化、糖化させ、慢性炎症を起こしてダメージを与えることが老化や体調不良の原因に。毎日の生活習慣を見直して、マイナス要因を減らすことが大切です。年齢が同じでも見た目年齢、体内年齢に差が出てしまうのは、細胞の状態の差ともいえるのです。

食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなどが細胞にダメージを与えると知ったフラ子さん。

「細胞への影響なんて、これまで気にしたことがなかったわ…」ミトちゃんの涙に、反省しきりです。

ミトちゃん(ミトコンドリア)って…? 続きを読む 閉じる

ミトコンドリアは若いほうがいい!

細胞のエネルギー工場とも呼ばれるミトコンドリア。劣化すると代謝が悪くなり、活性酸素を大量に産出するようになってしまいます。劣化の原因となる生活習慣や環境要因に注意しましょう。また、ミトコンドリアを活性化させる成分として「5-ALA」という天然のアミノ酸が注目されています。

POINT 04

細胞を元気にするために、
毎日の生活習慣を
変えてみましょう

「ミトちゃん、待っててね!」

自分の細胞たちを元気にするためフラ子さんは決意しました

「今までの生活習慣を見直すわ!」

食事

細胞を傷つける糖化と酸化を防ぐ

  • 糖質の少ない食材や食品を選ぶ
  • 腹八分目にして、空腹になる時間をつくるとサーチュイン遺伝子が活性化
  • 食物繊維→たんぱく質→炭水化物の順に食べると、血糖値の上昇が緩やかに
  • 高脂肪食品(油脂を多く含む食材や料理)を控える

運動

適度な運動(ウォーキング)で
細胞を活性化させましょう!

  • 全身運動&下半身を強化できるウォーキングがオススメ
  • 寒い中でのウォーキングは、サーチュイン遺伝子を活性化させるチャンス!
  • 歩く速さは、会話はできるけど、ややキツイと感じるスピードで
  • ウォーキング+エクササイズで筋力UPできると◎

睡眠

睡眠中は細胞メンテナンスの
大切な時間です!

  • 睡眠を大事にし、目覚めスッキリの安眠を目指す
  • 適度な運動(ウォーキング)とバランスの良い栄養で、良質な睡眠に!
  • 毎日の就寝リズムをできるだけ一定にしてみる
  • メンタルヘルスも大事。寝る前のリラックスタイムを

生命科学(内外美容)

細胞を活性化させる成分を
活用しましょう!

  • ウロリチン、NMN、5-ALAなどを積極的に摂りましょう
  • ヒト幹細胞培養エキスを外側から取り入れましょう(成分の詳細はこちら)

自己管理

日々の活動変化を数値管理することで、楽しみながら体調改善

  • 定期的に体組成計で体重を記録
  • Fitbitなどの活動量計で運動と睡眠の質を可視化

そんな生活を3カ月続けた結果…

バランスの良い食事、適度な運動、睡眠もしっかりとるようになったフラ子さん。

POINT 05

細胞ケアを続けることで、
身体はグングン元気に!

「ミトちゃん、お待たせ!さあ行きましょう!」

二人は再びフラ子さんの身体の中へ…

「わぁ見て!キレイな家がたくさん!」

鬼たちに壊された家はすっかり修復され、ミトばぁとネズミンの姿も見えません。

オーさん、サーさん、ミトちゃんたちは元気いっぱいで嬉しそう。

生活習慣を改善すると…? 続きを読む 閉じる

細胞の修理&掃除で元気に

細胞を劣化させる生活習慣を改善すると、オートファジーやサーチュイン遺伝子が活性化します。傷ついた細胞の修復と再活性化を促し、ミトコンドリアの量と質も向上。エネルギー満タンの健康な細胞が維持できるようになります。

パワーチャージして働く
オートファジーとサーチュイン遺伝子

オートファジーとサーチュイン遺伝子は、私たちが良い行動をすればするほどパワーがチャージされ、より円滑に働くようになります。しかし、環境要因の悪化などでパワーを失うと細胞の修理や掃除がうまく行えず、細胞劣化の原因に。生活習慣、環境要因に注意しましょう。

POINT 06

細胞ケアの大切さを知れば
毎日元気!
もう老化も怖くありません!

フラ子さんのお肌はツヤツヤ輝いて、いつの間にか疲労感も消えていました。

「細胞ケアを意識しただけで、こんなに変わるなんて!」

もっと早く気づけば良かったと、ちょっぴり反省したフラ子さん

それでも、若々しくいられる自信が湧いてきて、毎日、鏡の中には満面の笑みがありました。

ずっと若々しくいたい…! 続きを読む 閉じる

細胞をケアしてずっと若々しく!

生命科学に関する研究が進んだ現在、老化は予防や治療が可能な病気に近いものになってきました。細胞にダメージを与える要因をできるだけ排除し、サーチュイン遺伝子とオートファジーが持つ細胞の修復・再生機能を活性化させることで、老化スピードを遅らせることができます。人生120年時代を美しく、元気に楽しむために、今から細胞ケアを始めましょう。

あなたにあった活動を
探してみませんか?

健康的な身体づくりをサポートするメディア「Cell La Vie(セラヴィ)」で活動別にたくさんの記事があります。
あなたの気になる記事からチェックしてみましょう。

フラコラが考える生命科学

近年、生命科学に関する研究が急激に進み、生命の基本単位である「細胞」に対する注目が高まっています。
これまで老化は自然現象とされてきましたが、およそ37兆個あるといわれる細胞のどれかがダメージを受けることで、細胞が持っている再生・修復機能が低下し、肌や身体にトラブルを引き起こしていることがわかってきました。このことから、老化は予防や治療が可能な病気であるとも解釈できる時代がきています。
そのために大事なことは、食事、運動、睡眠などの環境要因を見直すこと。健康と美しさのもとである、細胞を元気にするライフスタイルを実践し人生120年時代を迎えましょう。

エイジング。土台(食事・運動・睡眠)や柱(生命科学)がしっかりしていないと、建物が壊れてしまう。

疲労やシミ・シワ(老化)を
引き起こすメカニズム

A.老化の原因

疲労や老化は、細胞の炎症、劣化によって起こります。主な原因は、環境要因や生活習慣など。

B.細胞の老化スパイラル

Aを原因として、細胞の酸化(サビ)や糖化(コゲ)、腸内環境の悪化が起こります。そして、体内で慢性炎症を起こし、細胞はダメージを受けます。これが疲労や老化が起こるメカニズム。免疫力の低下にもつながります。

C.老化を食い止める細胞ケア

食事、運動、睡眠などの環境要因や生活習慣を見直し、細胞の修復を促すサーチュイン遺伝子、再生を促すオートファジーを機能させ、「細胞再活性化」することが、老化対策としてとても重要です。

この物語を教えてくれた人

生命科学研究家(薬剤師)、漢方カウンセラー、国際中医師、国際中医美容師。アイカ製薬株式会社代表取締役、株式会社和漢開発責任者、 一般社団法人腸内細菌検査協会理事、日本高麗人参協会会長。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。薬剤師となり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方・生命科学、食薬をもとに予防医療と美容の専門家として商品開発や出版、企業コンサルティングなどに携わる。

大久保 愛 先生 が監修した記事

大学研究室等との共同研究実績

東京大学大学院医学系研究科 准教授

齋藤 琢

ヒト脂肪細胞順化培養液が与える
影響に関する研究

大阪大学大学院生命機能研究科 教授

大阪大学発ベンチャー企業
株式会社AutoPhagyGO

吉森 保

オートファジーの可能性と
健康寿命への支援

吉森 保 氏 が監修した記事

筑波大学
国際統合睡眠医科学研究機構 機構長

筑波大学発スタートアップ企業
株式会社S’UIMIN

柳沢 正史

睡眠医療の革新による
健康寿命延伸への支援

柳沢 正史 氏 が監修した記事

元長崎大学大学院
医歯薬学総合研究科 教授

篠原 一之

抗老化物質の体内時計に及ぼす効果と芳香成分評価に関する共同研究

篠原 一之 氏 が監修した記事

神戸大学大学院
科学技術イノベーション研究科 特命教授

辻野 義雄

化粧品成分のバイオプロダクション(微生物生産)に関する研究

辻野 義雄 氏 が監修した記事