肌荒れはどのようにして起きるのか?肌荒れの原因とメカニズム

肌が乾燥して悩んでいる女性

朝、鏡を見たときに荒れている自分の肌を見ていて憂鬱になってしまう・・・なんてことはありませんか?
荒れている肌というのはメイクがとても難しい上、見た目もあまり美しくありません。そのため、「気分が乗らなくなってしまう」「一日のモチベーションが下がる」という方も多いと思います。

できることなら肌荒れをすぐに治して美肌を手に入れたいですよね。

肌荒れを解消するためには、まず「原因を知ること」が重要です。
肌荒れの原因は1つではないため、原因によって今後の改善方法が変わってきます。
また、正しい原因を知ったことで、肌荒れの元となっていた悪い習慣を無くすことができます。その結果肌荒れになりにくくなり、美肌をキープしていくこともできるでしょう。

今回は、
●「肌荒れ」とはどのような症状なのか
●肌荒れの原因は何か
●肌荒れを起こしやすい習慣
●肌荒れを起こしやすい時期
●肌荒れを直すために必要なこと
という5つのポイントから肌荒れを解説していきます。

「肌荒れ」とはどのような症状なのか

肌荒れといっても、人によって悩まされている症状は異なります。肌荒れの症状は主に、「ニキビ・吹き出物」「肌のカサつき」「肌の赤み」「毛穴の開き」「湿疹や皮膚炎」の5つです。それぞれどのような症状なのか見ていきます。

ニキビや吹き出物ができてしまう

ニキビや吹き出物は、肌荒れの中でも最もよく見られる症状です。一度できてしまうと治るのに時間がかかるのが特徴です。物によっては痒みや痛みを伴う場合もあります。また、顔の印象にも関係するので非常に厄介です。
ニキビや吹き出物ができてしまった時、早く治そうと潰したり、引っ掻いたりするのは逆効果です。跡になって残ってしまうので、極力触らないようにしましょう。

肌がカサつく

肌がカサつくというのは、肌に潤いが足りずかさかさになってしまっている状態です。かさかさになっている部分に痒みや赤みを伴っていることも多いです。かさかさしている部分はメイクのノリが悪く、崩れやすいという特徴もあります。また、刺激性の強いスキンケアグッズを使うとヒリヒリしてしまうこともあります。
肌のカサつきは顔だけでなく、かかとやひじといった全身に現れるも場合があります。

毛穴が開いて目立ってしまう

毛穴が開いてしまうと、その場所が黒ずみのように見えてしまったり、肌にデコボコが出来ているように見えてしまったりします。人間の体の中でも、特に、顔は皮膚を滑らかにするための皮脂を分泌する「皮脂腺」が発達している分、皮脂を出すための毛穴も多くなります。そのため、他の部分に比べて開いてしまった毛穴が目立ちやすくなっています。

肌が赤くなってしまっている

特に敏感肌の人に多い肌荒れです。頬や小鼻などに現れます。赤くなってしまうとその部分だけ目立ってしまうので、赤みがある部分だけ、化粧を変えなければならないと悩んでいる人も多いです。

湿疹や皮膚炎になってしまう

湿疹や皮膚炎は、痒みを伴う肌荒れのことです。肌荒れの症状の中でも最も重症です。肌がカサつく時とは異なり、自分で対処しようとすると、かえって重傷になってしまうこともあるので注意しましょう。湿疹や皮膚炎になってしまった場合は、必ず皮膚科を受診し、医師の指示に従ってください。

肌荒れの原因とは何か徹底解説!

肌荒れの症状は主に、「ニキビ・吹き出物」「肌のカサつき」「肌の赤み」「毛穴の開き」「湿疹や皮膚炎」の5つでしたが、もちろんそれぞれに原因があります。

ニキビや吹き出物の原因

おもなニキビの種類と進行度合い

ニキビや吹き出物の原因は、皮脂によって、毛穴が詰まってしまうことです。毛穴が詰まってしまうと、その毛穴が白く盛り上がってきます。これがニキビの初期段階である「白ニキビ」です。そこから炎症が起きると、赤く腫れて痛みを伴う「赤ニキビ」や、毛穴か開き皮脂が酸化し、黒ずんでしまった「黒ニキビ」になっていきます。
これらは全て、皮脂による毛穴のつまりによって発生します。
また、ニキビや吹き出物には、皮脂だけでなくホルモンバランスが関係することもあります。ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあります。これらのバランスが崩れることで、皮脂がたくさん分泌されてしまうので、肌荒れにつながります。

肌がカサつく原因

肌がカサつく原因は、肌の水分と皮脂不足による乾燥です。肌が潤うためには、水分と皮脂が一定の割合で覆われていることが必要です。しかし、「生まれつき肌の水分や皮脂が少なない、空気が乾燥しがちになってしまっている」「肌の水分蒸発を防ぐための「角質」という肌の構造が機能していない」ということから、肌が乾燥し、カサつきや痒みにつながります。

毛穴が開いて目立ってしまう

毛穴が開く原因は、「皮脂の過剰」「ニキビ跡として残る」「肌のたるみ」の3つです。
皮脂が分泌されると、毛穴が開いて皮膚の表面に皮脂が排出されます。しかし、分泌される皮脂が増えると、その分だけ毛穴が開いて皮脂を分泌するので、毛穴の広がりが目立つようになってしまいます。ちなみに、皮脂が分泌されすぎると、今度は開いた毛穴が詰まりニキビになります。また、このニキビ跡が残ってしまう事で、毛穴が塞がらず、開いたまま残ってしまうことも毛穴の目立ちの原因です。
さらに、皮脂ではなく、加齢などで肌の構造が老化し、たるんでしまうことで、毛穴が目立ちやすくなってしまうということもあります。

肌が赤くなる原因

肌が赤くなる原因は、炎症による血液の増加です。体内での抗体反応によって炎症が起こると、その部分を修復するために、栄養を含んだ血液が大量に毛細血管の中を通っていきます。その血液が肌の表面からも見えることで赤みとなっています。
また、炎症はアレルギー反応や強い刺激が元で発生します。

湿疹や皮膚炎の原因

湿疹や皮膚炎はウイルスやアレルギーが原因という場合がほとんどです。しかし、なにがアレルギー反応を起こしたのか、どんなウイルスに感染したのかはで多岐に渡るので一概には言えません。特にアレルギーに関しては、生まれつきもともと持っている人もいるのできちんと病院で検査してもらうことが重要です。

肌荒れを起こしやすい習慣

肌が荒れていないか触って確認している女性

肌荒れの原因の元となる習慣は意外と身近にあふれています。肌にとって悪い習慣を繰り返してしまうことで、なかなか肌荒れが治らない、治ったのにすぐに肌が荒れるという悩みに苛まれてしまいます。肌荒れを起こしやすい習慣を改めることが美肌への第一歩です。
ここでは、肌荒れを起こしやすい習慣を紹介していきます。

習慣① 日焼け止めを塗らず外出する

日焼け止めを塗らず外出すると紫外線を多く浴びることになります。
紫外線は、人間が浴びる光の中でも、もっとも肌への影響が強く、刺激の高い光の波長です。人間の肌には刺激から体を守っている「角質」があります。角質とは、古い細胞のことです。しかし、紫外線を大量に浴びると、刺激から守るため角質が大量にできてしまい、肌が老化した状態になります。つまり、潤いが足りなくなってしまいます。
通常、肌が潤っていることで、外部からの刺激を跳ね返し、肌を守ります。しかし、潤いがないことで肌のバリア機能が失われてしまい、肌荒れが起きやすくなってしまいます。
また、紫外線はメラニン色素の酸化、色素沈殿を促します。そのため、シミや黒ずみが出来やすい肌になってしまうことにもつながります。
外出の際は季節にかかわらず、日焼け止めを塗ってから外出するようにしましょう。

習慣② 冷房や暖房で空気が乾燥しがち

冷房や暖房を長時間つけておくと、空気中の水分が乾いてしまい、湿度が下がった状態になります。つまり肌が乾燥しやすくなってしまいます。肌が乾燥すると、肌がカサついてしまいます。また、肌のバリア機能にも影響するので、しっかり保湿をするようにしましょう。

習慣③ 過度なストレスを感じる

ストレスが溜まってしまうと、体内の内臓や器官の働きを調節する自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。自律神経が乱れを起こすことで、内臓に影響が出てしまい、やがてそれがニキビや吹き出物につながっていきます。

習慣④ 睡眠不足

睡眠不足になってしまうと、ターンオーバーが正常に働かなくなってしまいます。ターンオーバーとば人間が持つ「肌が生まれ変わる仕組み」です。ターンオーバーでは、一定周期で肌の細胞が作られていき、古い細胞は角質となって剥がれ落ちていきます。つまりターンオーバーが正常に働くことで、バリア機能がしっかりしている強い肌になります。しかし、睡眠不足になってしまうと自律神経が乱れます。肌のターンオーバーは自律神経が元になっているので、新しい細胞が作られず、肌荒れが起こりやすくなってしまいます。

習慣⑤ 間違ったスキンケアを行う

本来、スキンケアは肌の調子を整えるものです。しかし、スキンケア方法を間違ってしまうことで、逆に肌が荒れてしまうこともあります。例えば、洗顔の際、ゴシゴシと力強く顔を磨いてしまったり、合わないスキンケアグッズを使ってしまうことで、肌を清潔に保つ以上に、肌へ刺激を与えてしまいます。
また、スキンケア自体きちんとできていないことも原因にあります。化粧が残ってしまっている、洗顔剤がきちんと落ちていないと、毛穴に化粧や洗顔剤が溜まってしまい、分泌された皮脂が排出できず残ってしまうことでニキビになってしまいます。

習慣⑥ 栄養のあるものを食べない

美肌を保つためには、様々な栄養が必要です。その中でも、ビタミンBには、脂質の代謝を高め、皮脂の分泌やバランスを保つ役割があります。しかし、ビタミンが不足してしまうと、脂質の代謝がされなくなってしまいます。その結果、皮脂のバランスが多くなってしまい、ニキビが出来やすくなってしまいます。
また、脂質が多いものを摂りすぎることで、皮脂分泌が乱れ、たくさん皮脂が分泌されるということもあります。

肌荒れを起こしやすい時期

肌が荒れていく様子

肌荒れの原因や元となる習慣を紹介しましたが、肌荒れには時期も大きく関係します。
春や秋、冬になると花粉症に苛まれる方も多いのではないでしょうか。花粉症になると鼻水やくしゃみが止まらなかったり、どこかだるくなってしまいます。花粉症によって眠れないという人もいます。つまり、体調が優れない状態になるので、自律神経が乱れてしまい、肌が荒れやすくなります。
気温や湿度が安定しにくい季節の変わり目も肌荒れが起きやすいので注意が必要です。大きな気温変化や湿度変化に肌がついていけずに、刺激を受けやすくなってしまします。
さらに、季節によって頻繁に起こる肌荒れが異なることもあります。特に大きく変わるのが、夏と冬です。
夏は気温の上昇や湿度の症状によって汗が出るため、水分が体内からなくなっていきます。すると、肌が脂っぽくなるので、ニキビなどが出来やすくなります。反対に冬は、空気も乾燥しがちになるので、肌がかさつくということも起きやすくなってしまいます。
そのため、夏には皮脂防止のスキンケア、冬は保湿重視のスキンケアが必要になります。
このように季節によって肌荒れは変化していくので、季節にあった対処方法が必要な場合もあります。

肌荒れを解消には?

原因を知ってターンオーバーを正常にすることが大切

肌荒れを治したいと思ったらまず、肌あれがなぜ起こったのかを知り、よくない習慣を改善しましょう。肌荒れがなんで起きてしまったのか原因を知ることで、正しい改善方法を選ぶことが出来ます。例えば、間違ったスキンケアによって肌荒れになってしまったのであれば、正しいスキンケアを行うことが、肌荒れを悪化させないためにもまず必要です。
また、肌のターンオーバーを促進させて、荒れている肌から、新しい肌に作り変えることが必要になります。肌のターンオーバーは、自律神経を正常に保つことで促進されます。睡眠時間をきちんと確保し、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

プラセンタを使って月経前の肌の悩みをサポートする

気をつけていてもターンオーバーや自律神経が乱れてしまう場合があります。それが、月経による女性ホルモンの乱れです。
女性ホルモンには、「プロゲステロン」と「エストロゲン」というものがあります。これらのホルモンのバランスは月経前に大きく変動します。特に「プロゲステロン」が増えると、分泌される皮脂の量も多くなるので肌荒れが起きやすくなります。また、ホルモンバランスが安定しないことでストレスを感じやすくなったり眠れなくなってしまったり、肌にも悪影響を及ぼします。月経によるホルモンバランスの乱れは、生活習慣を正してもなかなか改善しにくい問題です。
プラセンタは月経前の体調をサポートすることが期待されています。月経前には肌の状態に合わせたケアをすることが大切なので、月経前の肌の悩みを手助けするプラセンタを活用してみるのも良いでしょう。

まとめ

肌荒れには、「ニキビ・吹き出物」「肌のカサつき」「肌の赤み」「毛穴の開き」「湿疹や皮膚炎」の5つの症状があります。これらは、皮脂や乾燥、炎症など様々な原因があります。そのため、肌荒れを治すには、原因を知り、その元となる習慣を改めることが大切です。
肌荒れの元となる習慣は次の6つです。
①日焼け止めを塗らず外出する
②冷房や暖房で空気が乾燥しがち
③過度なストレスを感じる
④睡眠不足
⑤間違ったスキンケアを行う
⑥栄養のあるものを食べない
これらの習慣に当てはまる人は、早めに改善しましょう。
肌荒れをなくすためには、生活習慣を改善した上で、肌が生まれ変わる仕組みである「ターンオーバー」を促進させることが重要です。しかし、女性の場合、月経前のホルモンバランスの乱れによってターンオーバーがうまく働かない場合や肌荒れが抑えられない場合があります。
その際は、月経時の体調を見据えながら、日々のスキンケアに動物の胎盤から作られる「プラセンタ」を取り入れると良いかもしれません。
今回は肌荒れの症状や原因、肌荒れにつながる習慣や簡単な改善方法を紹介してきました。本記事で紹介した肌荒れの知識を活用して、ぜひ肌荒れを防いで美肌を手に入れましょう。