2. 体内のプロテオグリカンはどんな役割をもっているの?

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肌や軟骨、関節に含まれるプロテオグリカンはどんなもの?

肌や軟骨、関節に含まれるプロテオグリカンはどんなもの?

皮膚や軟骨は、体のなかでも特に弾力のある組織です。このような組織の細胞と細胞の間(細胞外マトリックス)には、プロテオグリカンやコラーゲン、ヒアルロン酸などの極小物質が高密度でひしめき合い、クッション性が保たれています。皮膚や軟骨の保水性・柔軟性・弾力性は、プロテオグリカンをはじめとした細胞外マトリックスでもたらされているものです。

コラーゲン、ヒアルロン酸とともに、クッション性を保っています。

POINT

肌でのプロテオグリカンの役割は?

肌でのプロテオグリカンの役割は?

肌は、外側から表皮、真皮、皮下組織でできています。真皮は、肌のみずみずしさや弾力を生み出す、肌の本体ともいうべき組織です。真皮を家にたとえるなら、家の柱をつくるのがネット状のコラーゲンで、それをつなぐ金具がエラスチン、壁材がプロテオグリカンやヒアルロン酸となります。
 そして、もう一つ着目したいのはプロテオグリカンの生理的な機能です。プロテオグリカンは、司令塔のような役割で、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの生成を促し、若々しい弾力やみずみずしい保水力を維持していることがわかっています。

肌の“真皮”を家に例えるなら、コラーゲンは柱、プロテオグリカンは、壁材です。

POINT

ヒアルロン酸やコラーゲン生成を促す機能も!

ヒアルロン酸やコラーゲン生成を促す機能も!

エイジングケアの研究で注目されているってホント?

エイジングケアの研究で注目されているってホント?

赤ちゃんの肌は、ぷりぷりとハリに満ち、キメもこまかくすべらかなもの。しかし、20代後半ほどから徐々にハリを失い、シミやシワ、たるみなどが気になるようになってきます。このエイジングサインに深く関わっているのがEGF(上皮細胞増殖因子)です。
 EGFとは、肌や唾液、母乳などに存在しているたんぱく質の一種。細胞のターンオーバーに不可欠な役割をもっていますが、20代をピークに減少し、40代には約40%も低下してしまいます。EGFの減少は、肌の乾燥やゴワつき、シミ、たるみなどに深く関わることがわかっています。プロテオグリカンは構造上の類似点からEGFと似た機能をもつのではないかといわれています。

アメリカのスタンリー・コーエン博士は、EGFの発見により1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。EGFには、細胞の成長促進や機能を調整する役割などがあります。

加齢で減少するEGF

ここで紹介したいのが、プロテオグリカンまたはEGFを加えて、皮膚線維芽細胞の培養を行った実験です。
 皮膚線維芽細胞とは、肌を形づくる基本の細胞のこと。実験では、皮膚線維芽細胞に(1)何もいれない(2)EGFを加える(3)プロテオグリカンを加えた各サンプルを用意し、7日間観察しました。すると、何も入れていない(1)の細胞増殖が止まるなか、(2)のEGFを加えたサンプルでは、最初のうちは細胞増殖が確認されましたが、時間が経つにつれ、EGFが培地から減少し、細胞の形が崩れてしまいました。それに対し、(3)のプロテオグリカンを加えたサンプルでは、細胞の形は保たれたまま増殖。プロテオグリカンが正常な細胞増殖を促しながら、増殖しやすい環境を整えることがわかってきました。