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公開日:2021.10.31
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たるみはスキンケアで改善できる?美容皮膚科医がおすすめ美容成分を紹介

「たるみに効果的なスキンケアが知りたい」「どんな成分を使えばいいの?」など、たるみケアに関心が高まっているのではないでしょうか。

顔のたるみを改善するためには、たるみに効果的なスキンケア成分を選ぶことが大切です。できるだけ早い段階から肌のハリを保っておくことで、老化スピードをゆるやかにできます。

そこで今回は、形成外科医・美容皮膚科医である佐官俊一先生に「たるみ改善に効果的なスキンケア成分」について解説していただきました。

この記事でわかること

たるみに効果的なスキンケア「レチノイド(ビタミンA類)」について
たるみに効果的なスキンケア「ナイアシンアミド」について
スキンケアでたるみを改善できないときの対処法

顔たるみに効果的なスキンケア成分

顔のたるみは、紫外線や乾燥などさまざまな原因によって起こります。たるみを改善するためには、日頃からスキンケアを徹底してハリのある状態に整えておくことが大切です。

レチノイド(ビタミンA類)

レチノイド(ビタミンA類)は、「光老化」の軽減効果が科学的に証明されている成分のひとつで、皮膚科領域では長年の研究・治療効果の実績があります。

「光老化」とは、紫外線ダメージによる老化のこと。レチノイドをデイリーケアに取り入れることで「光老化」を遅らせ、減少した「コラーゲン」「エラスチン」を増やす効果あります。

レチノイドが作用するのは表皮と真皮なので、肌表面のハリ感アップに効果的です。日頃から紫外線対策を徹底しつつ、レチノイド配合のスキンケアを試してみてください。

レチノイドには種類があり、医薬品としてドクターの処方が必要になるのが「トレチノイン(レチノイン酸)」です。市販の化粧品には、「レチノール」「レチナール」などの成分としてドラッグストアコスメにも配合されています。

ただし、もともとビタミンA類が不足している肌に使うと、赤みや皮むけなどの「A反応」が起こることがあります。「A反応」はレチノイドを継続することでおさまります。また、塗る量や頻度を調整することでも過剰なA反応は抑えることができます。使用に関して気になる場合や不安なときは美容皮膚科に相談しましょう。

ナイアシンアミド

「ナイアシンアミド」は、肌のハリ感アップが期待できる成分です。

「レチノイド(ビタミンA類)」と同じように、「コラーゲン」「エラスチン」の増量作用があります。肌のバリア機能改善や、しわ、くすみ改善効果も期待できるところが魅力です。

ただし歴史が浅く、どれくらいの症状の人にどれくらいの濃度が効果があるのかや、効果期間など、今後の研究報告が期待される成分といえます。

「ナイアシンアミド」は、市販の化粧品やプチプラコスメにも配合されています。「ナイアシン」「ニコチン酸アミド」「ニコチン酸」など、いくつか表記があるので成分を確認してみると良いでしょう。

スキンケアで劇的なたるみの改善を望むのはむずかしいですが、たるみの原因となるものを防いだり、肌のハリをアップさせるような成分を取り入れることが生き生きとした肌印象を保つポイントです。

毎日のお手入れで自分の肌の変化をチェックしながら、ゆっくりと肌の状態を見守っていくことからスタートしてみましょう。

PRP(プレートリッチプラズマ)

再生医療の分野では「PRP(プレートリッチプラズマ)」という成分も使用されます。

「PRP(プレートリッチプラズマ)」とは、血小板がたくさん入っている血液の成分です。「プレート」とは血小板のことで、血小板には成長因子を作り出す働きがあります。

自分の血液から抽出するので、異物反応や感染症の心配がほとんどありません。

「PRP」を注射すると「コラーゲン」や「皮下組織」が増加するので、肌のハリ感アップに効果的です。効果に個人差はありますが、なめらかで自然な仕上がりが期待できます。再生医療分野はその他にも幹細胞に関わる成分なども使われ始め、今後も期待したい分野です。

スキンケアで物足りないときは美容皮膚科へ

肌のたるみは表皮だけでなく、筋膜のゆるみや骨の萎縮によって起こる場合もあります。スキンケアだけで物足りないときは、美容皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。

美容皮膚科・皮膚科・美容整形の違い

「美容皮膚科」は、美しい肌をつくるために治療を行います。

病気を治すのが目的の「皮膚科」とは異なり、美容医療は自由診療なので基本的に保険適用外です。ただし内容によっては保険適用になるケースもあるので、事前によく確認してみてください。

また「美容整形」との違いは、メスを使うような外科手術を行わないことです。「皮膚科」領域の治療になるので、レーザーや注射などを使いながら身体に負担の少ない治療を行います。

「美容整形」が劇的な変化を起こすのに対し、「美容皮膚科」は徐々に美しくなっていく治療です。老化スピードをゆるめながら、少しずつ理想へ近付けていくのが基本的な考え方といえます。

美容皮膚科でできること

しわ・たるみの治療には「ハイフ」「ヒアルロン酸注射」などがよく行われています。メスを入れないフェイスリフトとして、溶ける糸(スレッドリフト)の補助によるたるみ引き上げ治療も効果的です。

また、内服薬・外用薬の処方やドクターズコスメの提案なども受けられます。シミ除去や毛穴の開き治療、医療レーザー脱毛などを行うことも可能です。

その他、多汗症やわきがの治療、AGA相談ができるところもあります。診療内容はクリニックによって異なるので、各院のホームページを確認してみてください。

美容皮膚科に行くタイミング

美しさへの考え方は人それぞれなので、老化を自然なものとして受け止められるのであれば、美容医療を利用する必要はありません。

ただし、必ずしも大掛かりな劇的な変化をもたらす治療だけが行われているのではなく、エイジングを遅らせるメンテナンスとしての美容医療にも目を向けてもらえればと思います。

また、毎日のスキンケアでたるみの原因となる光老化やハリ感をアップさせる成分を取り入れることも大切。いろいろと調べていくと成分など分からないことも出てくると思いますので、その相談にも美容皮膚科を利用してもらえればと思います。

「絶対にたるみたくない!」というような方は、できるだけ早い段階で医師に相談するのが良いでしょう。

エイジングの症状が進行していると美容皮膚科施術では改善が難しく、場合によっては美容外科での大掛かりな手術が必要になります。スキンケアでどうしても改善しない悩みを抱えている人は、一度美容皮膚科へ相談してみるのも良いでしょう。

たるみはスキンケアで改善できる!物足りないときは美容医療も活用しよう

紫外線による光老化には「レチノイド(ビタミンA類)」が配合されたスキンケアが効果的です。「コラーゲン」「エラスチン」を増やす効果が期待でき、肌のハリ感を高めてたるみを改善します。

また、新しいスキンケア成分として注目されているのが「ナイアシンアミド」です。「レチノイド(ビタミンA類)」よりは歴史が浅いものの、しわやたるみの改善が期待できます。

スキンケアでどうしても物足りない場合は、美容皮膚科の治療を受けるのがおすすめです。メスを使わないので負担が少なく、効果的な治療ができるので、老化が進行する前に相談してみてください。

この記事でわかったこと

「レチノイド(ビタミンA類)」はたるみ改善効果が科学的に実証されている
「ナイアシンアミド」は肌のハリ感を高める効果が期待できる
スキンケアで改善できないたるみも美容皮膚科なら治療できる

参考文献
・Ryan R. Riahi, et al.,2016 “Topical Retinoids: therapeutic mechanisms in the Treatment of Photodamaged Skin.”

・Andrew C Chen, et al.,2014 “Nicotinamide and the skin: REVIEW.”

・KAWADA A,et al.,2008 “Evaluation of anti-wrinkle effects of a novel cosmetic containing niacinamide.”

この記事の監修者

佐官 俊一先生

・渋谷スクランブル皮膚科 美容医療担当医師
・公衆衛生学修士

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