大人女子の髪の悩みは「ハリ・コシ不足」や「ボリュームダウン」、「白髪」などさまざま。
たくさんヘアケアアイテムを使っていてもなかなか変化がない…。という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は髪のダメージを補修してくれる「ヘマチン」に着目し、理学博士で毛髪診断士でもある北澤 秀子先生に「ヘマチン」がどのような成分なのかを教えていただきました。
ヘマチンの髪への補修作用
髪の補修成分「ヘマチン」への疑問
白髪にも効果は期待できる?
ヘマチンは、ヘアサロンなどの美容業界で30年以上愛用されてきた美髪成分。しかし、一体どんな髪への効果が期待できるのでしょうか。
血液中のたんぱく質の一種である「ヘモグロビン」を電気分解すると、「ヘム(ヘマチン*)」と「グロビン」に分かれます。
この「ヘム(ヘマチン*)」は鉄分を含んだ黒っぽい色素で、「グロビン」はたんぱく質の一種。電気分解で「グロビン」がなくなると、「ヘム(ヘマチン*)」は不安定な成分になってしまいます。
髪はたんぱく質でできているため、不安定になった「ヘム(ヘマチン*)」を近づけると、傷んだ部分にピタッとくっつき補修してくれる性質があるのです。
ヘマチンには鉄分が含まれており、傷んだキューティクルに貼りつき、毛の内部に吸収されます。
この働きにより、髪にハリ・コシが生まれて、ボリュームアップします。
ヘアカラーやパーマなどで傷んだ髪はキューティクルがはがれてデコボコした状態に。
そこでヘマチンを使用すると、デコボコにはがれたキューティクルに入ってすばやく補修してくれます。
すると髪の表面が整うので、均一に光を跳ね返してツヤのある髪に仕上がります。
髪のダメージ補修が期待できるヘマチン。美髪成分ならではの魅力を北澤先生に教えていただきました。
ヘマチンは血液をもとにつくられている成分で、鉄分を含むため固まりやすい性質があります。
そのため髪に瞬時に密着し、浸透すると固まるため、お湯で洗っても流れにくい成分と言えます。
ヘアカラーやパーマ、長年の紫外線などの外的刺激により、キューティクルが傷んで広がりやすい状態に。
ヘマチンはダメージを受けた、デコボコした状態のキューティクルに密着してくれるので、髪の表面がなめらかになります。
髪の表面を整えた上でコンディショナーをつけるとさらさら感がアップ。するとゴワつきが軽減して、まとまりやすい髪に仕上がります。
ヘマチンは髪の主成分であるたんぱく質と結びやすい性質をもつ成分。
そのため、1回使っただけでも手触りに違いを感じられるでしょう。さらに、使い続けることでハリ・コシが出て、髪につやが感じられるように。
ヘマチンは、髪の黒色に関わるメラニン色素をつくる酵素「チロシナーゼ」を活性化させると言われています。
そのため使い続けることで、白髪予防や改善の可能性も考えられます。
髪にうれしい効果がたくさんの「ヘマチン」。
悩みがつきまとう大人女子の髪は、まずはしっかりとダメージを補修することが大切。ヘマチンはダメージを受けたキューティクルを補修してくれ、ハリ・コシ・つやのある美髪を目指せます。
気になる人はぜひ今日からお手入れにプラスしてみてはいかがでしょうか。
ヘマチンは髪のたんぱく質に結びつき、ダメージを補修
ヘマチンは髪のハリ・コシ・つやに効果が期待できる
ヘマチンはお湯で洗っても流れにくく、すぐになめらかな質感に