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遺伝子は設計図ではなくカタログ!?驚くべき遺伝子のメカニズムを博士が解説

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美しさに大きく差がついたのは毎日のスキンケアが原因かも。肌のコンディションがゆらぎがちな方へ

       

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年齢を重ねるごとに肌トラブルは複雑化し、これまでと同じスキンケアだけでは誤魔化せなくなってきます。

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自身の特徴を考えるときに「これって遺伝のせい」と考えてしまうことはありませんか?

確かに、顔や体型が両親と似ていることで遺伝子が影響していると感じることはあると思います。しかし全てが遺伝子の影響だけではなく、体質や人格の形成にはさまざまな要因が影響していることが分かってきたそうです。

そこで今回の記事では、慶應義塾大学 名誉教授であり医学博士の伊藤裕教授に「驚くべき遺伝子のメカニズム」の新しい考え方について教えていただきました。

遺伝子に影響する注目成分についても解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

この記事でわかること

遺伝子は設計図ではなく「カタログ」とは?
遺伝子の突然変異と進化の関係
ミトコンドリアと健康

遺伝子は設計図ではなくカタログ

遺伝子とは、親から子に伝えられる「カタログ」のようなもの。

よく遺伝子は「設計図」といわれていますが、設計図なら両親と同じような体質や人格、人生になるはずです。しかし私達は遺伝子の情報をもとに、環境の中から様々なことを取捨選択しながら自己を形成し、それぞれの人生を生きています。

つまり、遺伝子は厳密にいうと設計図ではないんです。遺伝子という「カタログ」の中から、どのような生き方を選ぶかは自分次第です。

例えばスポーツ選手や音楽家のように、ある領域で極限を目指す方であれば、遺伝子の影響も強くはなるでしょう。しかし、ほとんどのケースでは親の遺伝子によって決められた人生が進むのではなく、ご自身の選択によってある程度は自由に人生を決めて歩んでいきます。

環境の中でもっとも注目しているのは「子宮の中」

では人生を自分で選択していくという視点を持ちつつ、より具体的に掘り下げてみましょう!

まず、自己や人生を形成する上で、遺伝子の影響が50%だとすると、あと半分は環境といわれています。

生まれ持った体質や性格を決める環境の中で、研究者が最も注目しているのは「子宮の中」です。

生まれ持った体質や性格を決めるのは子宮の中の環境

「子宮の中」というのは、遺伝子ではなく育つ環境です。

ある程度成長してからの環境は自分で選べますが、生まれるまでの環境はお母さんが与えるもので、自分の意志では変えられません。つまり、生まれ持った体質や性格は「子宮の中」という環境の影響を強く受けると考えられ、研究者に注目をされています。

生まれてからは自分が選んだ環境から性格が形成される

生まれてからも、小さいうちは両親が与える環境に影響を受けます。しかし、ある程度の年齢になれば、その後の長い人生で好きなように環境を選択できるわけです。

体質や人格を形成する上で、遺伝からの影響と、環境からの影響は非常に複雑に絡み合っています。それらを全て含めて考えたとき、やはり親からの影響というのは「50%くらい」といえるでしょう。

ですから、必ずしも「遺伝子が悪い」と親のせいにはできません。親のせいにしても仕方ないので、自分自身が持っているカタログの中からどのような選択をすれば幸せな人生になるのかを考えることが大切です。

遺伝子は突然変異を起こし、生物は進化を遂げる

遺伝子は、突然変異が起こると考えられます。

そもそも、遺伝子の使われ方というのは2通りあります。

▼遺伝子の使われ方

  • 細胞がコピーを作って複製する
  • 遺伝子からの暗号を読み取り、タンパク質を作って代謝を維持する

この遺伝子が突然変異を起こすと、遺伝子からのメッセージが変わります。そして、遺伝子の突然変異の積み重ねによって起こるのが、いわゆる「進化」です。

遺伝子はダメージを受けて変異していく

遺伝子の突然変異とは、ダメージを受けた遺伝子が修復されず、少しずつ働きを変えた状態で残ってしまうものです。

そもそも遺伝子というのは2本の糸がらせん状に絡まり合っている「二本鎖」という状態で存在します。2本の遺伝子は、1本は父親から、もう1本は母親から譲り受けます。

遺伝子が細胞の複製やタンパク質の生成を行うためには、絡まりあった「二本鎖」が1本ずつにほどけなければなりません。この「二本鎖」がほどけて1本ずつになるとき、さまざまな刺激に弱くなってしまうのです。

例えば宇宙からくる放射線による刺激を受けると、そのダメージによって遺伝子は破壊されます。また、高血糖の状態も遺伝子にダメージを与えることが分かっています。甘いものを食べ過ぎることで、遺伝子にもダメージがあるとは驚きの事実ではないでしょうか?!

遺伝子の突然変異が生物の進化につながる

遺伝子は毎日、数百個〜数万個くらいのダメージが常に起こっています。

遺伝子のダメージは基本的に修復されるのですが、ダメージが修復されない場合もあります。ダメージが修復されない遺伝子が突然変異を起こし、遺伝子の働きが少しずつ変わり、生物の機能が変わっていくのがいわゆる「進化」です。

強い進化よりも環境に適応する進化が生き残る?

人間や動物の「進化」を考えるとき、一般的には強いものが生き残ると考えられています。

遺伝子のダメージは偶然に起こるものですが、たまたま強い突然変異を持ったものが繁殖したというのが通説です。

しかし、遺伝子が強い突然変異を起こしたとしても、環境に適応できなければ不利になり得るとも考えられます。例えば寒冷地では強さよりも熱を作れる生物のほうが有利ですし、熱帯地域では身体を冷却できる生物のほうが有利です。

ですから実際には、あまり強くない突然変異を起こした場合、生物はそれぞれ環境に適応できる場所に行くのではないかという考え方があります。人間にも多用な人種がいますが、必ずしも強いものが自然選択されたという考え方ではなく、並行選択という考え方が正しいのではないかといわれているのです。

遺伝子のダメージをリペアする「NMN」

近年の研究では、遺伝子のダメージを修復する「NMN」という物質が見つかりました。

「NMN」とは「NAD」という物質の前駆体で、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させる物質です。サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)は、ダメージを受けた遺伝子をリペアしたり、遺伝子の働きを変えたりする働きがあります。

「NMN」は遺伝子や細胞の修復をサポートすることから、アンチエイジング(抗老化)の研究領域でも非常に注目を集めている物質です。NMNを上手に取り入れることで、私たちの健康や寿命に嬉しい効果が期待できるかもしれません。

遺伝子は設計図ではなくカタログ!自分の選択で幸せな人生を選んで生きよう

遺伝子は設計図ではなく、さまざまな選択肢を持つ「カタログ」のようなもの。

私たちは遺伝子をベースに、それぞれの環境のなかで様々な取捨選択をしていきます。その中で遺伝子の突然変異を起こしながら環境に適応し、進化を遂げてきたわけです。

近年の研究では、ダメージを受けた遺伝子を修復する「NMN」という物質が発見されました。「NMN」は健康食品や化粧品にも配合されている成分なので、上手に取り入れながら、健康や美容を効率よく高めていきましょう!

この記事でわかったこと

遺伝子の影響は50%で、あとの50%は環境で決まる
遺伝子はダメージにより突然変異を起こし、遺伝子の働きが変わることで生物は進化を遂げる
栄養を摂取してミトコンドリアが元気になると健康で幸せになる

この記事を動画で見たい方はこちら

最終更新日:2023.08.28

美しさに大きく差がついたのは毎日のスキンケアが原因かも。肌のコンディションがゆらぎがちな方へ

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年齢を重ねるごとに肌トラブルは複雑化し、これまでと同じスキンケアだけでは誤魔化せなくなってきます。

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肌にハリを与え、透明感(※3)のある若々しい肌を目指しませんか?

※1角層のこと
※2ヒト脂肪由来葉系細胞エクソソーム:整肌成分
※3うるおってキメの整った肌のこと

この記事の監修者

伊藤 裕

慶應義塾大学 予防医療センター 特任教授
慶應義塾大学 名誉教授
医学博士

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