お酒をおいしく楽しむ時に欠かせないおつまみ。健康にお酒を楽しむためには、どんなおつまみを選ぶことが望ましいのでしょうか。
今回の記事では銀座よしえクリニック都立大院院長であり、日本ソムリエ協会認定ソムリエとしても活躍する青木晃先生に、先生自身がおすすめするおつまみやコンビニで買えるおすすめのおつまみについてお話をお伺いしました。
お酒によく合う体にいいおつまみとは
コンビニで買えるおすすめのおつまみ
控えたほうがよいコンビニのおつまみ
先生はお酒を飲む際、野菜・青魚・赤身肉の3つを取り入れることを大切にしているといいます。以下では、それぞれの食材おすすめの食べ方をご紹介します。
お酒を飲む時は野菜を生に近い状態で摂るとよいでしょう。例えば、バーニャカウダーはお酒にも合わせやすく、おいしく生野菜を摂ることができます。
またアマニ油でさっと炒めた焼き野菜もおすすめです。
アマニ油とは、アレルギー原因物質の抑制や血圧の低下、血栓予防などの効果が期待できる「オメガ3系脂肪酸」を多く含んだ油です。熱に弱いことで知られていますが、多少の加熱であれば問題ないといわれています。
イワシ・サンマ・サバなどの青魚も、オメガ3系脂肪酸の仲間であるDHAやEPAが豊富に含まれているため、お酒のおつまみにおすすめです。
できればDHAやEPAの酸化を防ぐために、刺し身やカルパッチョなど生や半生の状態で食べることが望ましいでしょう。
赤身肉はタンパク質、鉄分、ビタミンBなど健康に欠かせない栄養素が多く含まれています。牛肉や豚肉はもちろんのこと、季節によっては鹿やイノシシなどの赤身肉が楽しめることも。
赤身肉は食中毒などの恐れもあるため、レストランなどでいただくか、しっかり加熱して食べることが大切です。
コンビニにあるもので手軽におつまみを楽しみたいなら、チーズや豆腐、ナッツなどがおすすめです。
特にチーズは低糖質で太りにくく、栄養素も豊富。最近はコンビニでもカマンベールチーズ、モッツァレラチーズなどさまざまな種類のチースが手に入ります。
・カルシウム……骨を作り、血圧などのバランスを摂る役割があります。
・タンパク質……細胞の構成に欠かせない栄養素です。
・ビタミンA……皮膚や粘膜を守り、免疫力を高めるといわれています。
・ビタミンB2……体内の脂肪を分解・燃焼させる役割を持ちます。
・ビタミンE……抗酸化作用を持ち、老化防止などが期待できます。
・脂肪酸……チーズの脂肪酸は揮発性脂肪酸・中鎖脂肪酸など分解が速いものが多く、太りにくいといわれています。
逆にお酒を飲むなら控えたほうがよい食べ物としては、コンビニのお弁当やお惣菜、加工食品、ジャンクフードなどが挙げられます。
これらの食べ物には保存料・防腐剤・着色料などさまざまな食品添加物が含まれており、食べると肝臓で解毒する必要があります。
お酒の分解で忙しい肝臓にさらに負担をかけてしまうため、できれば控えるようにしましょう。
お酒を飲むと体の中はアルコールの分解で忙しくなります。
加工食品やジャンクフードなどはお酒と一緒に食べるとおいしいですが、できるだけ体の負担を和らげるためにも、体にやさしいおつまみを選ぶことを心がけましょう。
ソムリエドクターおすすめのおつまみは野菜・青魚・赤身肉
コンビニで買えるおつまみならチーズがおすすめ
コンビニのお惣菜や加工食品は食品添加物が多いため控えたほうがよい
この記事の監修者
・医療法人社団優恵会 銀座よしえクリニック都立大院 院長
・日本健康医療学会 常任理事
・ワインスクール レコール・デュ・ヴァン 渋谷校校長
・順天堂大学「加齢制御医学講座」准教授