オンラインイベント

冷え性の方は要注意!「冷え」のリスクとケア方法を解説

フェイスブック ツイッター ライン
 

近年では女性だけではなく、若い男性までも悩んでいる方がいる冷え性。

身体が冷えているとダルくなったり、元気が出ず気分も落ち込みやすくなったり、肌トラブルが起こりやすくなったりと、冷えはさまざまな不調をもたらします。

そこで今回は、漢方養生指導士の大木 都(さと)が「冷え」について解説します。大人世代が特に注目したい冷え改善に効果的な「腎」のケア方法も解説していくので、身体がひんやり冷たい方はぜひ最後までチェックしてみてください。

この記事でわかること

「冷え」改善に効果的な「腎」のケア方法
身体を内部から元気にしてくれる食べ物
食事以外でも今日から簡単にできる「冷え」対策

東洋医学における「冷え」は心身に悪影響をもたらす「寒邪」

漢方では冬場の強い冷えによる不調をきたすことを「寒邪」と呼びます。

季節変化による暑さ・寒さ・湿度の変化は、人体に影響を与えて生理活動を促進する正常な変化と言えますが、過度な「寒」は心身に悪影響を与えてしまいます。

冬場は肩こりや腰痛がひどくなることはありますか?「前にやったぎっくり腰がぶり返した」「昔に怪我したところが痛む」など……寒くなると古傷が痛むこともありますよね。

冬に身体が痛くなるのは、やはり寒さによって筋肉が萎縮し、血流が悪くなることが影響するようです。「寒は腎を傷りやすい」と古くから言うのですが、寒邪が体内に停滞すると、冷えを感じ、トイレの回数が増えたりむくみやすくなるなどの症状がでます。

このように、体が冷えていると新陳代謝が下がって免疫力が低下するので、さまざまな感染症にも発症しやすくなります。

「冷え」対策には「腎」を温めるのがポイント

漢方では冷えには「腎」が影響するので、腎を補うことが大切と考えられています。

東洋医学における「腎」とは?

東洋医学でいう「腎」とは、私たちの精力をつかさどるとされています。

現代医学でイメージする「腎臓」のことだけではありません。

生殖器官やホルモンなどにも関わるので、衰えている状態の「腎虚(じんきょ)」になると、精力が減退するだけではなく、耳鳴り、疲れやすく足腰がだるい、白髪が増える、尿もれ、息切れなど様々な症状を感じます。まさに加齢によって感じる代表的な症状といった感じですよね。

そこでしっかりと「腎」を補うと精力がつき、老化が防止されると古くから言われています。女性が「腎」をケアすると女性力が上がり、美しさを高めることにもつながるんです。

しかし残念ながら、40歳以上になると加齢によって「腎」の働きが弱くなると考えられています。上記のような症状を感じる方はもちろん、40歳以上の方も意識的に「腎」を温めてケアすることが大切です。

「腎」が弱っているサイン

以下のような不調が気になる方は、「腎」が弱っているかもしれません。

▼「腎」が弱っているサイン

  • 白髪
  • 耳鳴り・聴力の低下
  • 頻尿・夜間尿
  • むくみ
  • 足腰の衰え・腰のだるさ
  • 息切れ・息が深く吸えない
  • 記憶力の減退

ご自身でも気づきやすいのは白髪が増えることではないでしょうか。東洋医学では45歳をすぎると白髪が増えると考えられています。

その他にも、耳鳴りや日中・夜間の頻尿、むくみなども「腎」の機能が弱くなり始めているサイン。このようなサインを感じたら、栄養補給を心がけてみましょう。

「腎」をケアする食材

「腎」のケアにはお腹周りを温めるのも効果的ですが、食材の栄養素でもケアできます。

「腎」のケアに効果的な食材は「黒っぽいもの」「香味野菜・スパイス」です。「腎」によい食材を積極的に食べることで、冷えを軽減して末端までポカポカになる効果が期待できます。

▼「腎」をケアする黒っぽい食べ物

  • キクラゲ
  • 黒豆
  • 黒米
  • ひじき
  • しいたけ
  • ナツメ
  • ワカメ
  • 昆布など

キクラゲは今まで海外産の乾燥キクラゲが主流でしたが、近頃は国産で生キクラゲが流通するようになりました。国産の生キクラゲはプリプリとしておいしく、栄養価も高いので、ぜひ見つけたらおかずの1品に取り入れてみてください!

ナツメはあまり聞き慣れないかもしれませんが、コンビニなどではチョコレートコーティングしたお菓子に加工されて販売されています。

黒っぽい食べ物の中でも黒豆はとくにおすすめです。スーパーの乾物コーナーに並んでいる黒豆は、そのままでもサクサク食べられて、噛んでいると「きな粉」のような甘みも感じられます。サクサク感と甘みの両方で満腹感が得られ、咀嚼することで脳にもいい影響があるので、ぜひおやつがわりに黒豆を常備してみてください。

昆布などの海藻もオススメしたいのですが、大人女性の方で甲状腺の疾患が有るかたは主治医の指導に沿って食べるように注意しましょう。

▼「腎」をケアする香味野菜・スパイス

  • 生姜
  • ネギ
  • にんにく
  • 胡椒
  • シナモン
  • 唐辛子など

香味野菜やスパイスは、寒い時期なら鍋やスープに入れるのがおすすめです。汁物にすると栄養を吸収しやすく、身体の中から温まるので、ぜひお好みに合わせて試してみてください。

またシナモンは小瓶タイプの調味料を準備しておき、カフェオレにかけると毎日でも気軽に摂取できます。時には、りんごにふりかけてレンジで3〜5分ほど温めてシナモンアップルをつくってデザートにするのも気軽に食べられるレシピです。お試しください。

季節の変わり目に体調を崩さない!漢方視点で試したい日常ケアとインナーケア

簡単な「冷え対策」で美容・健康を高めよう

「腎」に食べ物で栄養素を補う他にも、今日から簡単に始められる「冷え対策」のやり方をご紹介します。毎日の積み重ねで「冷え」を軽減し、体の芯から温めて美しさと健康を高めましょう!

身体を内側・外側からとにかく温める

寒い時期は外気に触れる場所を減らして、とにかく身体を温めてください。

物理的に身体をガードすれば、熱は放散されないので冷えは軽減できるはずです。とくに、身体のくびれている場所(首元、腰回り、手首、足首など)を温めると冷えにくくなります。

また、身体の内側から温まるものを取り入れるのもおすすめです。温かい飲み物や「生姜」など身体を温めてくれる食べ物を積極的に取り入れて、身体の内側からもホカホカした状態を作りましょう。

入浴・良質な睡眠・適度な運動

毎日のお風呂をシャワーで済ませている方は、しっかり入浴して身体の芯から温めましょう。

そして、できるだけ睡眠時間をしっかりと確保してください。寝ている時間は単なる脳や身体の休憩だけではなく、私たちの身体を構成する細胞1つひとつのメンテナンスが行われているとても重要な時間なんです。

睡眠中は、古くなった細胞が新しい細胞に作り変えられたり、がん化したような悪い細胞をやっつけたり……とても重要なことが、身体の中で活発に行われやすい時間になります。

睡眠を大切にすることでホルモンバランスや自律神経も整いやすくなるので、忙しくても睡眠時間を十分に取ることを心がけましょう。

さらに、適度な運動で筋肉を動かして、身体の内側から発熱させることは非常に効果的な方法です。ウォーキングや簡単なリズム運動を定期的に行うだけでも身体の調子は変わってくるので、運動が苦手な方も身体を動かすことを習慣化してみてください。

栄養をバランスよく摂り入れる

就寝時に細胞のメンテナンスを促進したり、運動時に発熱したりするためには、十分な栄養素が必要です。

偏った食事でお腹をふくらませるのではなく、全体的な栄養バランスを意識した食事に変えていきましょう。ご飯やパンなどの炭水化物に偏らず、タンパク質や良質な脂質、野菜などもバランスよく食べるようにしてみてください。

とくに朝食をしっかりバランス良く食べて午前中を過ごすと、基礎体温が上がり深部から温かくなります。朝起きたら白湯を飲んでお腹を優しく起こしてあげて、朝食には温かいスープやみそ汁を取り入れて体温を高め、さらにタンパク質もしっかり食べて消化による発熱もセットにするのがポイントです。

このような朝食を食べることで副交感神経が働くと指先までも温かくなり、ホルモンバランスや自律神経も整いやすくなります。加齢による不快感・更年期症状を感じている方も、朝食を食べて身体の調子をよくしていきましょう。

時間栄養学的「太りにくい食べ方」とは?食事量を減らさなくても痩せられる?

排泄のリズムをチェックする

「冷え」のない身体をめざすためには、排泄のリズムを整えることも重要です。

朝起きたら、毎日同じくらいの時間帯に排泄があるのが理想。排泄のリズムがうまくいくようになると、消化による身体への負担が減って身体が軽くなります。

排泄がスムーズだと、朝食が苦手な方でも自然とお腹がすいて食べられるようになります。お腹がすっきりしていると食事もおいしく感じられるので、冷え改善のための腸活にも取り組んでみてください。

腸活とは?腸内環境を整えるために必要な期間とオトナ女子の実例を紹介

「冷え」は健康と美容の大敵!体を温めて身体の芯から温まろう

「冷え」は、健康や美容に多くのリスクをもたらします。

東洋医学では「寒邪」といわれるくらい、冷えは健康の大敵です。冷え改善には「腎」をケアする「黒っぽいもの」「香味野菜・スパイス」などの食材を積極的に取り入れてみましょう。

心身ともに元気で美しい身体を保つためには、服装やお風呂などでしっかり身体を温めたり、適度な運動を心がけることが大切です。

さらに良質な睡眠と栄養のある食事をとり、排泄のリズムを整えて、身体の芯からポカポカ発熱するような状態を目指しましょう!

この記事でわかったこと

東洋医学で「冷え」は「寒邪」と考えられ、心身に悪影響をもたらすものだと考えられている
冷え改善に効果的な「腎」のケアには、「黒っぽいもの」「香味野菜・スパイス」がおすすめ
とにかく身体をしっかり温めて、基本的な生活習慣を見直すことが冷え改善につながる

この記事を動画で見たい方はこちら

最終更新日:2023.03.09

この記事の監修者

大木 都

【セラヴィ編集部 編集長】
・ヘルスケアコーディネーター
・日本初Google公式 Fitbit Friend

記事を見る→

関連記事
新着記事